2010年11月9日火曜日

いよいよ「政策コンテスト」が山場を迎えます

この日記を始めて今日で丸3年が経ちました。飽きっぽい性格ゆえ、途中何度か挫折しそうになったこともありましたが、読者の皆様のおかげてなんとか続けることができています。この場をお借りして心からお礼申し上げます。


さて、国民的(?)賑わいをみせた「元気な日本復活特別枠要望に関するパブリックコメント」の結果が首相官邸のホームページに公表されています。

今回のパブリックコメントには、総計で362,232件の応募があったようですが、そのうち、文部科学省関係の10件の要望事業に対しては、283,448件(78.3%)という非常に多くの応募があったようです。

文部科学省関係事業の内訳は、次のようになっています。(番号は全体順位)
  1. 「強い人材」育成のための大学の機能強化イニシアティブ (71,747件)
  2. 学習者の視点に立った総合的な学び支援及び「新しい公共」の担い手育成プログラム (55,033件)
  3. 小学校1・2年生における35人学級の実現 (41,722件)
  4. 成長を牽引する若手研究人材の総合育成・支援イニシアティブ (39,460件)
  5. 安全で質の高い学校施設の整備 (32,389件)
  6. 元気な日本復活!2大イノベーション (17,693件)
  7. 我が国の強み・特色を活かした日本発「人材・技術」の世界展開 (14,107件)
  8. 元気な日本スポーツ立国プロジェクト (5,619件)
  9. 未来を拓く学び・学校創造戦略 (3,130件)
  10. 文化芸術による元気な日本復活プラン (2,548件)
公表された資料は、各要望事業ごとに、提出意見数の分布はもとより、自由記述の意見を「良い点」「悪い点」などに分類するなど、わかりやすく整理されてあります。興味のある方はこちらをどうぞ。
http://seisakucontest.kantei.go.jp/article/

文部科学省関係の意見提出数が突出して多かったことについて、”組織票”と揶揄している報道もあるようですが、大切なことは、数ではなく中身であり、今後「評価会議」がどのような評価結果を生み出し、平成23年度予算をつくりあげていくかではないかと思います。

特別枠への予算配分に向けた「政策コンテスト」の公開ヒアリングが10日、12日、13日に予定されているようですし、今後どのようなプロセスにより、どのような事業に高い優先順位が付されていくのか注目していきたいと思います。


関連報道

文科省事業に国民の声8割集中 政策コンテストで組織票 (2010年11月4日 共同通信)

政府は4日、国民に開かれた形で2011年度予算を編成する「政策コンテスト」の一環で実施したパブリックコメントに国民から計約36万2千件の意見が寄せられたと発表。うち約8割が文部科学省関連の事業に集中した。・・・
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110401000869.html

政策コンテスト:国民から意見36万件 公開ヒアリングへ (2010年11月5日 毎日新聞)

政府は4日、11年度予算の配分で各省が政策を競い合う「政策コンテスト」の実施に向けて、関係閣僚らによる「評価会議」の第2回会合を開催した。会議ではコンテスト対象事業に対して国民から36万2232件の意見が寄せられたことが報告され、10、12、13日の3日間の日程で各省から公開ヒアリングを実施することを決定した。・・・
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101105k0000m010070000c.html

10日から予算の政策コンテスト 特別枠要望に優先順位(2010年11月9日 共同通信)

政府は2011年度予算の特別枠への予算配分に向けた「政策コンテスト」の公開ヒアリングを10日、12日、13日の3日間の日程で行う。各府省庁は1兆円超の特別枠に対して、189事業(計2兆9千億円)を要望。ヒアリングは、これらの事業に4段階の優先順位をつけるのが目的で、各府省庁が特に重視する事業を選んでアピールする場になる。・・・
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110901000606.html


関連過去記事