2011年3月28日月曜日

最高の気分でいる

たいがいの自己啓発書には「いつも最高の気分でいるように」と説かれているものだ。しかし、これには反発する人もいる。落ち込んでいるときでも最高の気分でいようとするのは、自分にウソをつく行為だというのだ。

まず認識しておかなければならないのは、心の持ち方は常に自分の選択であるということだ。どういう状況にあろうと、あなたはネガティブであるよりポジティブであることを選ぶべきだ。ポジティブであることを選べば自分の気分がよくなるだけでなく、周囲の人の気分をよくすることができる。また、そのほうが多くの業績をあげることができる。

職場でさんざんな目にあって疲れ果てて帰宅したとしよう。ソファにぐったり座って立ち上がる元気もない。そのとき電話がかかってきて、あなたが応募したコンテストで優勝し、賞金百万ドルが手に入ることがわかった。あなたはどう反応するだろうか。

おそらく、ソファから飛び上がって歓声をあげるだろう。そしてその朗報を知らせるために親戚や友人に電話をするだろう。

あなたは先ほどまでぐったりしていたはずだが、それはどうなったのだろうか。賞金に意識が向かって、疲労など忘れてしまったのだ。

これは極端な話だが、要するに、私たちはどんなときでもポジティブになることもネガティブになることもできる。心の持ち方は、あなたが選べるものなのだ。だったら、最高の気分を選ぶのに越したことはないだろう。


ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2006-06-15