2012年10月19日金曜日

大学ポートレートの先行実施

「大学ポートレート(仮称)」につきましては、文部科学省に設置された「大学における教育情報の活用支援と公表の促進に関する協力者会議」の「中間まとめ」において整備を進めることが確認され、現在、独立行政法人大学評価・学位授与機構に設けられた「大学ポートレート(仮称)準備委員会」において、具体化に向けた検討が精力的に行われています。

このたび、平成24年度中に行う「先行実施」に関し、文部科学省高等教育局長、大学ポートレート(仮称)準備委員会委員長の連名により、各国公立大学長に対し、以下のような依頼がありましたのでご紹介します。(下線は拙者)


「大学ポートレート(仮称)」先行実施への御協力について(学校基本調査の回答で使用したデータの提供について)(依頼)

1 「大学ポートレート(仮称)」に関する検討の経緯

今日、大学における教育研究の質の保証・向上や、財政投資に対する説明責任、国内外の大学間連携等の観点から、大学が自ら教育研究活動の状況を公表し、情報発信を進めることが強く要請されています。

諸外国(米国、英国、EU、韓国等)でも、これらについて、データベースやウェブサイトを通じた情報発信の取組が進んでいることは御存じのとおりです。

我が国では、文部科学省の「大学における教育情報の活用支援と公表の促進に関する協力者会議」の「中間まとめ」(平成23年8月5日)において、大学団体等の自主的な連携を通じて、教育情報の活用・公表のための共通の基盤として「大学ポートレート(仮称)」の整備を進めることが提言されました。

これを受けて現在、大学団体等の関係者の参画を得て、独立行政法人大学評価の学位授与機構に設けられた「大学ポートレート(仮称)準備委員会」で、具体化に向けた検討を進めていただいている段階です。

この準備委員会においては、「大学ポートレート(仮称)」の実施時期について、
  1. 平成26年度からの本格展開を図る。
  2. それに先立ち、学校基本調査の回答に含まれる基礎的な情報について、各大学の協力を得て、平成24年度中に先行実施を行う。
との方針が示され、本年5月10日の中央教育審議会大学分科会大学教育部会に御報告いただきました。

この方針は、本年6月に文部科学省が公表した『大学改革実行プラン』にも盛り込まれ、また8月28日の中央教育審議会答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて(答申)」でも言及されているところです。

2 「大学ポートレート(仮称)」の「先行実施」について

平成24年度中に行う「先行実施」については、準備委員会での検討を踏まえ、御協力いただく各大学にできるだけ負担をおかけしないという観点から、①国公立大学に対し、「学校基本調査」の回答で使用するデータの提供について協力をお願いし、②提供いただいた情報を独立行政法人大学評価・学位授与機構で整理した上で、同機構のホームページ上にて、③平成25年3月を目途に公表することを想定しています。

つきましては、本事業の趣旨を御理解いただき、別紙「データの提出方法等について」(略)を御参照の上、御協力くださいますようよろしくお願い申し上げます。

公立大学におかれては、「平成24年度公立大学実態調査表の作成について(依頼)」(平成24年6月26日公立大学協会)に基づいて、公立大学協会を通じて御提出いただいた場合は、改めて御提出いただく必要はありません。

なお、今回提供いただいたデータは、平成26年度からの「本格実施」でも利用させていただく予定であることを御了承ください。

また、「大学ポートレート(仮称)」構想、又は今回のデータの提供等について御不明の点がございましたら、下の担当(略)までお問い合わせくださるようお願いいたします。