2013年6月13日木曜日

結婚への誘い

文部科学時報(文教ニュース 第2242号 平成25年6月3日)から「憂国の合コン論」をご紹介します。



そうか。合コンのコンはコンパニーだったのか。知らなかった。

ところで、かつて文部省にも独身男女の合コンをセットしたがる課長がいて、物好きな人もいるもんだとか、自分が女性職員と親しくなりたいだけじゃないかなどと下衆の勘繰りをしてしまったが、最近は私も宗旨替えをして、やっぱりそういう世話焼きおじさん・おばさんが必要なんじゃないかと思っている。

我が日本国の最大の危機、それは何と言つても人口の減少である。

なぜ人口が減っているのか。「合計特殊出生率」(15歳から49歳の女性の年齢別出生率の合計)が大きく下がっているからだ。なぜ下がるのか。一人っ子が増えたのか。実はそうではない。「合計結婚出生率」(その年の一夫婦あたりの出生児数)はあまり下がっていないという。つまり、結婚後の出生児数に大きな変化はなく、未婚率の上昇が少子化の主な要因ということだ。

結婚するかしないか。するにしても、いつするか。「今でしょ!」違う。そんなことは個人の自由、大きなお世話。私もそう考えてきた。だが、国衰国亡の危急時に、そんな悠長なことを言っている場合であろうか。

私も大いに反省している。自身の結婚について、大間違いであったと正直にあちこちで公言してきたことを。これからはもうあんまり言わないことにする。赤ん坊は可愛いよ、子供を持つのは楽しいよなどと、聞こえの良いことだけを語ることにしよう。

管理職をはじめ既婚者の皆さん、日本の将来を担う若者達を結婚に誘(いざな)うために、結婚や子育ての楽しさ(だけ)を笑顔で語りましょう。残業を減らし、若い衆が合コンをしたり飲みに行ったりできるようにし、休みもちゃんと取らせましょう。昔の某課長のように、独身男女のために合コンをセットするのもいいでしょう。(なお、部下でなく自分のために合コンに精を出す管理職もいると聞くが、それはあまり感心しません。)

いっそのこと、人事課でも合コンを主催したらどうですか?我が愛する祖国日本の再生と活力のために。