2016年6月19日日曜日

平成29年度概算要求の方向性

国立大学法人運営費交付金の概算要求スタイルが前回(平成28年度要求)から大きく変わりました。

第三期中期目標期間の二年目に当たる平成29年度概算要求については、平成28年度における予算配分の仕組みを基に、評価方法等の改善を図りつつ、戦略の着実な実施に向けた継続的な支援、組織整備への重点支援、基幹経費化への取組を進めていくこととされています。

具体的には、

  1. 平成28年度から取組を開始している戦略に対しては、進捗状況等の評価を踏まえつつ、着実に配分額を確保して、中期目標期間6年間にわたる構想が実施されるよう継続した支援が行われます。
  2. 組織整備については、人件費相当額について、各大学からの拠出金額の再配分とは別に支援するなど、継続分、新規分ともに戦略の重要な役割を担う組織整備について支援されることになっています。
  3. 基幹経費化の仕組みが平成29年度から新たに導入されます。優れた実績のあるものについて、各大学等からの要望と、取組の進捗状況等をもとに基幹経費化を進め、大学における基幹経費の充実が図られることになります。
  4. 評価についても、事前に何が評価の対象となるのかを明確にするとともに、評価方法等の改善が図られます。
  5. このほか、WPIプログラムについては、支援終了後も、拠点の優れた研究システムの維持・発展を継続していくため、運営費交付金と補助金の両面から継続的な支援が可能となるよう、現在、文部科学省で検討が進められています。


参考までに、過日開催された国立大学法人学長会議で示された「平成29年度国立大学法人運営費交付金の重点支援に係る概算要求の方向性についての現段階での考え方」には次のように記載されています。

平成29年度の運営費交付金では引き続き、「3つの重点支援の枠組み」による戦略ごとの支援を行う。ポイントは次の3点。

1 戦略に対する支援の着実な確保と係数による財源を活用した重点支援

平成28年度当初に設定し、取組を開始している戦略に対する支援については、平成28年度に配分した戦略ごとの予算額の規模を踏まえつつ、進捗状況等の評価に基づき、予算編成過程において着実に配分額を確保。

加えて、基幹経費から機能強化促進係数による財源を確保した上で、2分の1程度を運営費交付金「機能強化促進分」として戦略ごとの支援に充て、残りの2分の1程度を活用して「新規の補助金」を創設。「新規の補助金」での支援内容は、各大学から要求される取組内容等を踏まえ、予算編成過程において決定。

2 教育研究組織整備に対する重点支援

戦略の下に位置付けられる教育研究組織整備の人件費相当額については、平成28年度から継続する取組について確実に支援するとともに、新たに実施される教育研究組織整備に対しても、機能強化促進係数による再配分とは別に支援。

3 基幹経費化の導入

「機能強化促進分」により既に取組を実施し優れた実績のあるものについては、各大学からの要望に基づき、取組の進捗状況等を踏まえ、人件費相当額を中心として、予算編成過程において基幹経費化。


なお、詳細については、今後文部科学省から各国立大学法人宛通知される「平成29年度国立大学法人運営費交付金の重点支援に係る概算要求の方向性について」をご参照ください(ただし、相変わらず、財務担当職員にしか解読できないほど難解な通知内容になっています。各大学の財務担当職員がいかにわかりやすく学内構成員に説明できるかが重要なポイントになると思われます)。


ちなみに、概算要求に係る今後のスケジュール(現時点)は以下のようです。

平成28年6月9日 国立大学法人学長・大学共同利用機関法人機構長会議開催
平成28年6月中下旬 「概算要求の方向性」の事務連絡発出
平成28年6月中下旬 「概算要求説明資料の作成依頼」の発出
平成28年7月上中旬 概算要求説明資料(特殊要因経費、収入見積額、共通政策課題分等)提出締切
平成28年7月下旬 概算要求説明資料(機能強化促進分)提出締切
平成28年8月下旬 「評価指標の実質化調書」提出締切
平成28年10月上旬 「進捗状況等調書」提出締切

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿

記事紹介|難の有る人生が、有り難い人生

難の無い人生が、無難な人生。 難の有る人生が、有り難い人生 パッと見ると、難を避けて無難な方がいいかなと思ってしまうかもしれませんが、 「有り難い」と漢字で書くことで、困難が有ることも悪くないと思えるようになる。 エジソンもこう語っています。 『ほとんどの人が機会...

人気の投稿