現代は「執念」や「寝ても覚めても」という言葉がどこか古臭く、カッコ悪いもののように扱われている。
「汗水たらす」や「なりふりかまわず」などの姿勢が嫌われ、スマートに、クールに、無理せず、頑張りすぎずというスタイルがもてはやされる。
しかし、本当に何かを成し遂げた人たちを見ればわかるが、彼らは皆、「寝てもさめても」そのことを考え続け、何度失敗しても諦めず、泥にまみれながら歩き続けてきた人たちだ。
なかなか成功しない人は、「そこまでやらなくてもいい」とか「無理せず、ほどほどに」という「自らに甘い」姿勢がある。
しかし、何かの壁を超えたり、自分の限界を突破したり、壁を超えるには、日頃の努力の先にある、「さらに一歩の努力」が必要だ。
「百尺竿頭進一歩(ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ)」(無門関)
今まで得た地位や境遇に安住せず、さらに向上心を持って努力を続けるという禅語だ。
「寝ても覚めても」という言葉を胸に刻みたい。
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