外国人材を受け入れる日本に、日本語教育は足りているのか――育成就労制度を支える「教育」の現在地
2027年4月から、これまでの技能実習制度に代わって「育成就労制度」が始まります。新制度では、外国人が日本で働きながら技能を身につけ、その後、特定技能1号へ移行していくことが想定されています。政府は制度開始後の2年間で、およそ40万人を受け入れる方針です。 この制度を支えるうえで、見過ごせないのが日本語教育です。 育成就労では、外国人が働き始める前に一定水準の日本語能力を身につけることが求められます。基準を満たしていない場合には、認定された日本語教育機関で一定時間以上の教育を受けることが必要になります。就労後にも、さらに日本語能力を高めるための教育が想定されています。 育成就労制度と日本語教育 約40万人 制度開始後2年間の 受け入れ方針 A1 就労開始までに 求められる水準 100時間以上 A1相当の日本語講習 ※一定の場合を除く A2.2相当 3年間を通じて 目指す日本語能力 ※日本語能力については、出入国在留管理庁のQ&Aに基づいて整理しています。分野によっては、より高い水準が設定される場合があります。 つまり、日本語教育は外国人への「付加的なサービス」ではありません。新しい外国人材受け入れ制度を実際に機能させるための基盤です。 ところが、その基盤が十分に整っているとは言えません。2026年10月時点で、育成就労の就労前講習に対応する認定機関は全国でわずか3校で、すべて東京都に集中しています。さらに、受け入れ側を対象にした調査では、日本語教師を確保できておらず、候補者もいないという回答も出ています。 制度の開始は決まっているのに、それを支える教育の供給体制が追いついていないのです。 ここから、「認定機関が先...