誰が決めているのか⑨ ― 福岡県議会の海外視察、公費の使い方は適切か
福岡県議会の海外活動をめぐり、宿泊費や旅行会社への委託費など、公費の使われ方に疑問が広がっています。 公表された資料によると、2023年度から2025年度までの海外視察は23件に上り、そのうち19件で宿泊費が基準額を超えていました。フランス視察では一泊16万9千円の宿泊費も確認されています。また、旅行会社への委託契約では、当初の契約金額から大幅に増額された事例もあります。こうした支出に対して、県民から疑問の声が上がるのは当然です。 (関連記事: 朝日新聞「福岡県議会の海外視察、フランス1泊16.9万円 基準超過が常態化」 ) 海外視察23件の宿泊費の状況 基準額超過 19件 超過なし 4件 23件中19件、約82.6%で宿泊費が基準額を超過しています。 ただし、今回の問題を「高いホテルに泊まった」「海外に行き過ぎている」という批判だけで終わらせてはいけません。問われているのは、個々の支出の金額だけではなく、海外活動の必要性をどのように判断し、費用をどう見積もり、契約を結び、その支出が適切だったかを誰が確認していたのかという、公費の管理全体のあり方です。 私は、ここが今回の問題の核心だと考えます。 海外活動の意義と費用の妥当性は別の問題です 福岡県は海外との経済的、文化的なつながりが深く、海外の議会や行政機関との交流、現地の政策や制度の調査が県政に役立つこともあるでしょう。県議会議員が海外に出向くこと自体を、すべて否定する必要はありません。 しかし、海外活動に意義があることと、そこで使われた費用が妥当であることは別の問題です。活動の目的に見合った予算を立て、できるだけ効率的な方法を選び、支出が必要だった理由を県民に説明できなければなりません。 参加者の人数や移動・宿泊の方法は適切だったのか、ほかに費用を抑える方法はなかったのか。活動後には、訪問先や面会相手を報告するだけでなく、得られた情報や経験を県政にどう生かしたのかまで示す必要があります。活動の意義を主張する...