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今年も感謝で一年を終えます

今年もまもなく終わろうとしています。皆様にとってどんな一年でしたか? 人によりいろんな総括の仕方があろうかと思いますが、最後は”この一年の自分を褒め、お世話になった方々に感謝する”というごく当たり前のことに尽きるのではないかと思います。 今年もこの日記を気にかけていただき誠にありがとうございました。皆様にとりまして、新たな年がよりハッピーな年となりますよう心からお祈りいたします。

国立大学法人運営費交付金の削減止まらず

2011年度政府予算案が12月24日に閣議決定されました。民主党政権になってからは2回目(概算要求段階から取り組んだという意味では初めて)の予算編成でしたが、ここ数日の各紙の報道を眺めてみると、厳しい論調ばかりのようです。 文部科学省関係予算]、とりわけ国立大学法人の基盤的経費である運営費交付金]についての詳細については未だ十分に明らかになっていませんが、文部科学省が各国立大学法人に配布した資料によれば、平成23年度の運営費交付金の総額(大学共同利用機関法人を含む)は、 前年度予算に比べ、約58億円(0・5%)減の1兆1,528億円 となっています。 国立大学法人の運営費交付金は、6年前の法人化以降、 既に毎年約1%が削減(これまでの削減総額は約830億円:6年間で約26もの国立大学分が消えた計算) されてきました。このたびの予算編成における国民へのパブリックコメント「元気な日本復活特別枠」では、運営費交付金の拡充(事業番号1905:「強い人材」育成のための大学の機能強化イニシアティブ)に 71,747件の意見 が寄せられ、このうち 97・7%が運営費交付金による事業を実施する必要があるとの声 (そう思う:91.6%、どちらかといえばそう思う:6.1%)でした。 そもそも、民主党は政権交代に当たっての 公約において「国立大学法人への運営費交付金の削減方針を見直す 」としていました。そしてこのたびのパブリックコメントにおける 多くの国民の声が現に数字となって表れなかった ことはどういうことなのか。国民の一人として、財政規律と政策優先のはざまの中での決定だったのだろうと理解に努めつつも、年の暮れにいただく”通知表”としては少々納得がいかない内容でした。 関連サイト 平成23年度予算案、閣議決定(民主党) 平成23年度予算政府案(財務省) 文教・科学技術予算のポイント(財務省) 平成23年度予算「元気な日本復活予算」(首相官邸) 平成23年度予算(文部科学省) 大学関係者の皆様へ(文部科学省) 乏しい日本の高等教育支出(国立大学協会) パブリックコメント「元気な日本復活特別枠」結果(文部科学省関係)

総務省が国立大学法人の二次評価結果を公表

去る12月22日付けで、国立大学法人評価の二次評価を実施している 総務省政策評価・独立行政法人評価委員会 より、「 平成21年度における国立大学法人及び大学共同利用機関法人の業務の実績に関する評価の結果についての意見 」が公表されました。 意見の主旨は以下のとおりです。 各法人における資産の保有の必要性及び有効活用についての不断の見直しや、不要とされた資産の処分に向けた取組等を促すとともに、その見直しや進捗の適切性が国民に明らかになるような評価をすべき。 各法人の自律性に配慮しつつ、各法人の目指す方向に向けた法人の積極的な取組を促す観点から、財務情報等も活用し、引き続き学長・機構長裁量経費の活用や自己収入の拡大・一般管理費の節減等により捻出した財源の計画的な活用による資源配分の取組について、評価をすべき。 経営協議会が期待される役割を十分に発揮し、その意見が法人運営に適切に反映されているか明らかにする観点から、引き続き経営協議会に関する情報の公表状況に関する評価を行い、公表が行われていない法人については課題として評価結果等に記載するなど、その厳格な運用に努めるべき。 また、意見の締めくくりとして、「 国立大学法人等は、第二期中期目標期間において、特に、国立大学法人にあっては、機能別分化を進めるものとされており、それを実現するためには、各法人において、明確なミッションを掲げ、学長等のリーダーシップの下、役員会、教育研究評議会、経営協議会を始めとした法人内の各組織がそれぞれ求められる役割を果たし、目標に向けて、法人全体として機能することが重要である。 」との記載があります。 このことは、ある意味では、一部の国立大学法人においては、法人化後6年を経過した現在においても、 「明確な法人としてのミッションが不在」、「学長のリーダーシップが発揮できる状態にない」、「国立大学法人法において定められた重要組織の役割が明確ではなく適切に機能していない」 との疑問符を投げかけられているとも受け取れる内容であることに注意しておかなければならないと思います。直ちに検証すべきことでしょう。 意見の詳細はこちらをどうぞ http://www.soumu.go.jp/main_content/000096038.pdf

創造性を高める

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創造性を高めるにはどうすればいいか。創造性を高めるうえで最大の障害は、自分が創造的ではないという思い込みである。 そういう 思い込みにとらわれると、あなたは創造性を抑圧するよう自分の心に指令を出してしまう。その思い込みを克服するためには、メモ用紙に「私はいつも創造的で、素晴らしいアイデアをたくさん思いつく」と書き、それをポケットに入れて持ち運んで、一日に何度も確認するといい。 特定の事柄に意識を集中すれば、創造性を簡単に目覚めさせることができる。質問に答える形で自分の心を正しい方向に誘導すればいいのだ。たとえば、売上を伸ばす方法を考えるときは、「客単価を上げるためにはどうすればいいだろう?」と自問するといい。しばらく考えているうちに、新製品をつくるとか、既存の複数の製品をひとまとめにして売るといった創造的な解決策がいくつも思い浮かんでくるはずだ。 私生活でも、「私はどうすれば配偶者や友人、家族、親に感謝の気持ちを伝えることができるだろう?」と自問しよう。花束やカードを贈るといった平凡なアイデアではなく、さらに創造的な方法を考えてみよう。たとえば、美術館やスポーツのイベントに誘ってみるというのもいいかもしれない。 すぐに創造的なアイデアが思い浮かばなくても、がっかりする必要はない。深刻に考え込まずにリラックスしているときに、創造的なアイデアが思い浮かぶこともある。潜在意識は決して眠らないから、少し工夫すれば、創造的なアイデアをたえず見つけてくれるはずだ。 成長の法則 ジェフ・ケラー ディスカヴァー・トゥエンティワン 発売日:2006-06-15 ブクログでレビューを見る»

科学技術の司令塔はいずこに

去る12月15日(水曜日)、政府の 総合科学技術会議 (議長=菅直人首相)は、2011年度から5年間の科学技術政策の方針を示す「 第4期科学技術基本計画 」の 答申案 を固めました。 政府による研究開発予算を5年間で25兆円、国内総生産(GDP)比1%とする目標を明記。現行の第3期計画を踏襲した内容となっており、来年3月に閣議決定するようです。 科学技術基本計画とは 、総合科学技術会議のホームページには、「平成7年に制定された「 科学技術基本法 」により、政府は長期的視野に立って体系的かつ一貫した科学技術政策を実行することとなりました。この基本法の下で、これまで第1期(平成8~12年度)、第2期(平成13~17年度)の基本計画を策定しています。そして、第3期基本計画が、平成18年4月から次の5年間をにらんでスタートしました。総合科学技術会議は、この基本計画の策定と実行に責任を有しています。」と書かれてあります。 では、科学技術基本計画を策定している 総合科学技術会議とは どのようなところなのでしょうか。同会議のホームページには、「総合科学技術会議は、平成13年1月の中央省庁再編に伴い、「重要政策に関する会議」の1つとして内閣府に設置されました。内閣総理大臣のリーダーシップの下、 科学技術政策の推進のための司令塔 として、わが国全体の科学技術を俯瞰し、総合的かつ基本的な政策の企画立案及び総合調整を行っています。 総合科学技術会議は、現在、原則月1回開催されており、議長である内閣総理大臣をはじめ、関係閣僚、有識者議員などが出席しています。会議では、1)科学技術に関する基本的な政策についての調査審議、2)科学技術予算・人材の資源配分などについての調査審議、3)国家的に重要な研究開発の評価などを実施しています。」と書かれてあります。 このように、 総合科学技術会議は、我が国の科学技術に関する重要政策を推進する”司令塔” として設置されているわけですが、高次元の話し合いばかりやっているわけではないようです。 譲れない「・」 科学技術か科学・技術か、専門家バトル(2010年12月16日 朝日新聞) 「科学技術」と「科学・技術」。表記をめぐり、譲れない攻防が続いている。学者の国会とも呼ばれる日本学術会議が「科学・技術」を使うのに対し、科学技術政策の司令塔...

教員就職率と教員の資質能力向上

去る12月8日(水曜日)に、国立大学教員養成課程の就職状況が文部科学省から公表されました。 公表資料: 国立の教員養成大学・学部(教員養成課程)の平成22年3月卒業者の就職状況について(文部科学省) 今年は前年比3.0ポイント増の59.6%。やや回復傾向のようです。 文部科学省によれば、底を打った平成11年(32%)以降は、教員採用者数の増加や大学の入学定員減などにより、近年は50%台を維持しているとのこと。 教員就職率の推移 平成11年 32.0%(過去最低) 平成12年 33.7% 平成13年 37.8% 平成14年 45.0% 平成15年 52.2% 平成16年 55.5% 平成17年 56.4% 平成18年 56.2% 平成19年 56.9% 平成20年 56.7% 平成21年 56.6% 平成22年 59.6% 就職率の高かった大学 鳴門教育大学 78.3% 和歌山大学   75.5% 奈良教育大学 74.3% 愛知教育大学 74.3% 兵庫教育大学 71.9% 就職率の低かった大学 鹿児島大学   39.9% 横浜国立大学 43.0% 琉球大学       43.3% 秋田大学       44.0% 熊本大学       46.5% 前年比増加率の高かった大学 大分大学 21.5% 長崎大学 14.1% 奈良教育大学 13.9% 山梨大学 13.1% 鳴門教育大学 12.8% 前年比減少率の高かった大学 兵庫教育大学 ▲13.0% 埼玉大学       ▲  9.3% 横浜国立大学 ▲ 6.4% 琉球大学       ▲ 5.3% 和歌山大学    ▲ 4.5% 関連報道 教員就職率59・6%に上昇 国立教員養成大の卒業者(2010年12月8日 共同通信) 全国44の国立の教員養成大学・学部を今春卒業した人の教員就職率は9月末時点で前年比3・0ポイント増の59・6%だったことが8日、文部科学省の調査で分かった。・・・ http://www.47news.jp/...

夢をかなえる

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夢をかなえるためにはどういうステップを踏めばいいか。まず、夢をかなえる第一歩は心の中から始まることをしっかり認識する必要がある。夢をかなえるために役立つふたつの方法を紹介しよう。 夢を紙に書く。一定額のお金を稼ぎたいなら、あたかもそれがすでに実現しているかのように現在形で書くといい。たとえば、「私は○○円の年収を得ているから、ほしい物を買うお金が十分にある」という書き方をするといい。そしてその紙を一日に何度も見る。そうすればそのメッセージが潜在意識に刻み込まれるから、あなたはその夢に向って進みだすことができる。 イメージトレーニングをする。椅子に座ってリラックスし、両目を閉じる。夢をかなえたらどういう人生が送れるかを心の中で描いてみよう。視覚、聴覚、触覚などの感覚をできるだけ多く働かせよう。職場で管理職に昇進したいなら、自分が新しいポストに就いて管理職として職場の人たちに接している姿をイメージしよう。どこかで休暇を過ごしたいなら、自分が現地に行ってそこの風景を楽しんでいる姿をイメージしよう。あなたの心はそのイメージを現実に変える力を持っているのだ。 成長の法則 ジェフ・ケラー ディスカヴァー・トゥエンティワン 発売日:2006-06-15 ブクログでレビューを見る»

どうなる国立大学予算 2

最近の報道によれば、政府は今週にも平成23年度の予算編成方針を策定し、24日の政府予算案決定を目指すようです。 国立大学関係予算を取り巻く状況は、以下のように一段と厳しさを増すばかりで、最悪の結果も想定されています。年末の政府予算案での復活を願うばかりです。 行政刷新会議による事業仕分け第一弾(11月18日)の結果 グローバルCOEプログラム ⇒ 事業仕分け第一弾の評価結果(予算要求の削減(1/3程度の縮減))が反映されていない。第一弾の評価結果の確実な実施。 博士課程教育リーディングプログラム ⇒ 見直しを要する。 大学教育質向上事業等3事業 ⇒ 3事業とも廃止。 国際化拠点整備事業 ⇒ 一旦廃止し、組み立て直す。 大学の世界展開力強化事業 ⇒ 見直しを要する。 科学研究費補助金等17事業(競争的資金) ⇒ 予算要求の縮減(1割程度)。 元気な日本復活特別枠に関する評価会議(12月1日)の結果 元気な日本復活特別枠に関する評価会議(第3回)資料 をご参照ください。 文部科学省分の要望のうち、事業番号 1905「強い人材育成」(運営費交付金等) 関係については、4段階評価のうちの B評価 となりましたが、事業番号 1904「総合的な学び支援」(授業料減免等) 関係及び事業番号 1906「若手研究人材育成(科研費を含む)」 関係については、残念ながら C評価 となりました。 また、文部科学省の要望については、「特別枠」の趣旨に照らして問題が大きいので、「全般的に 大幅な要望の圧縮と、要求の削減による新たな財源捻出 が必要」との条件が付されています。 事業番号1905と1906については、「 行政刷新会議の指摘を踏まえた対応 が必要」との記述もあります。 このように、国立大学関係予算については、 パブコメの結果を適切に反映した評価が得られたとは言えず 、平成23年度政府予算において要望額に沿った予算額が確保できるか否かについては、 極めて厳しい状況 にあると思われます。 今回の予算は、実質的に民主党としての初めての予算であり、 今後3年間の国立大学関係予算の帰趨を決するもの と言えます。 民主党の政策である 「コンクリートから人へ」の理念 を実行し、 「強い人材、強い大学、元気な日本」を実現 するために、また、現場...

大学業務の生産性をいかにして高めるか (4)

職務の設定と戦力の配分 職員個々の職務遂行、組織の編成と運営という順に論じてきたが、最後に職務の設定と戦力の配分について述べたい。 大学の業務は、教育研究や学生支援など教学に関わる「 直接業務 」、それらの基盤となる経営に関する業務などの「 間接業務 」、新たな課題の設定とその企画・推進に関わる「 戦略的業務 」の3つに大別することができる。 直接業務は大学の本来機能そのものであり、入試や学位認定などミスが許されない業務が多い。これらの業務についても効率化は必要であるが、完璧さときめ細やかさが何よりも優先されなければならない。 そのことを前提にしながら大学全体の生産性向上を実現するためには、間接業務を可能な限り簡素化・効率化するとともに、それによって捻出した時間や労力を戦略的業務にシフトしていく必要がある。 企業では直間比率が重要な管理指標になる。つまり、営業・調達・生産などの直接部門に対して、総務・経理・人事などの間接部門が多過ぎないかが絶えず問われているのである。 学長・理事長をはじめとするトップマネジメントは大学全体の業務のバランスや戦力配置に目を配り、間接業務から直接業務や戦略的業務にシフトできるように、またそれぞれの業務においてもルーティン業務から創造的な業務にウェートが移るように、職務の設定を行い、戦力の配分を行ってい必要がある。 教職員の働く姿の中で最も強く印象に残るのは入試業務である。特に厳冬の路上に立ち受験生を誘導する職員の姿は大学ならではの光景であり、これらの地道な仕事によって大学が支えられていることを毎年実感する。 派手さや新しさはないが強い責任意識をもって着実に実行される業務と、教育研究や経営の質を高めるための創造的・挑戦的業務の両方が相俟って、大学の生産性が高められなければならない。(おわり)

大学業務の生産性をいかにして高めるか (3)

組織の編成と運営 構成員個々の職務遂行の次に考えるべきは組織の編成と運営のあり方である。その中で本稿において特に強調しておきたいことは、 「組織編成原理」、「教員と職員の関係」、「本部・部局・個々の教員の関係」 である。 【組織編成原理】 最近はあまり話題にならないが、日本と米国ではどちらの生産性が高いかという議論が経営学者や企業の実務家の間で盛んであったことがある。客観的なデータをもっていずれかの優位性を説明することは容易ではないが、経験的に見て日米両国の組織編成原理には次のような違いがあると考えている。 つまり、日本の多くの組織は部・課という部門単位で機能を設定し、部門単位で活動することが多い。部や課に位置づけられた機能も大まかなものであり、部長・課長や組織内の構成員個々の権限が明記されることは少ない。それに対して、米国の場合は個々の職位(Position)ごとに責任・権限が明確であり、それが職務記述書(Job description)に明記されている。職位ごとに「report to ~」と報告すべき相手が定まっており、これらの職位を線で結んだものが組織になっているのである。どちらが優れているかは一概に言えないが、日本型は部長・課長のマネジメント能力次第で当該組織の成果や構成員の能力伸長に大きな差が生じる可能性がある。 大学の事務組織にあてはめた場合、教員が部長を務め、職員がその指揮下に入る体制や、従来の職員観の中でキャリアアップしてきた部課長の下に、優秀な若手職員が位置づけられるシステムの中で、アドミニストレーターと呼ばれる人材をどう育てるかは難しい課題である。 職員個々の能力・力量に応じて責任・権限と報告すべき相手を明確に位置づけ、関係者と連携・協力しながら自律的に職務を遂行する新たな組織編成のあり方を検討する時期がきているように思われる。 【教員と職員の関係】 これまでも述べてきたように、教員と職員を二分した身分制的要素の残る組織体制や人材配置・育成システムから、これからの大学に必要な業務を最も効果的に遂行し得る機能本位の仕組みに変えていかなければならない。 教育の企画と質の保証、キャリア支援、競争的資金獲得、産学連携と知的財産、国際連携と留学生交流、広報戦略などの業務は多くの大学において重要な戦略課題にな...

大学業務の生産性をいかにして高めるか (2)

構成員個々の職務遂行 最も基本となる要素は構成員個々の職務遂行である。組織で仕事をするといっても構成員がそれぞれの役割分担に応じて職務を遂行するその総体が組織の仕事であり、業務の生産性は何よりも構成員個々の職務遂行のあり方に大きく依存しているのである。 構成員個々の職務遂行の成果を最大限に高めるためには何が必要であろうか。 動機付け(Motivation)、権限付与(Empowerment)、方向付け(Direction)、行動基準(Principle)、能力・力量(Competence) の5つの要素が特に重要であると考える。 以下、それぞれについてそのポイントを述べる。 【動機付け(Motivation)】 構成員に対する動機付け(Motivation)が全ての出発点である。教育を最大の使命とする大学という組織において、教員や職員のMotivationに対する配慮が思いのほか欠けていることに強い危惧を抱いている。 自己の興味・関心に基づき研究を進めている教員のMotivationに、組織としてどれだけ気を配る必要があるのかについて明確な説明はできないが、個々の教員との対話や若手教員グループとの議論の後に、大学運営に関する問題意識を共有できたという実感を得ることも少なくない。組織への帰属意識が乏しい面があったとしても、教員も一人の構成員である。問題意識を共有し、組織運営に参加しているという実感を持つことによりMotivationが高まるという側面を大学はより重視すべきである。 職員については、近年急速に大学職員の役割の重要性が認識され、それに相応しい処遇もなされるようになってきたが、全体としてみればトップマネジメントや教員の職務に対する補完的な役割に止まり、周囲も職員自身もその認識から脱却できていないように思われる。国立大学においては特にそれが顕著である。教員と職員という身分制の要素を色濃く残す体制を、構成員一人ひとりの職責を明確にした運営体制に転換した上で、これまでとは異なる新たな職員像を確立する必要がある。職員のMotivationを高めるためにはそれがベースとなる。 【権限付与(Empowerment)】 大学職員の仕事を観察すると、課長クラスでも自身の責任と権限で物事を判断・処理するケースが極めて少ない...

大学業務の生産性をいかにして高めるか (1)

国立大学の法人化以降、各大学は様々な創意工夫を通じて、多くの業務改革に取り組んできています。 そもそも、国立大学法人の業務とはどういったものなのでしょうか。国立大学法人法には次のように書かれています。 (業務の範囲等) 第22条  国立大学法人は、次の業務を行う。 国立大学を設置し、これを運営すること。 学生に対し、修学、進路選択及び心身の健康等に関する相談その他の援助を行うこと。 当該国立大学法人以外の者から委託を受け、又はこれと共同して行う研究の実施その他の当該国立大学法人以外の者との連携による教育研究活動を行うこと。 公開講座の開設その他の学生以外の者に対する学習の機会を提供すること。 当該国立大学における研究の成果を普及し、及びその活用を促進すること。 当該国立大学における技術に関する研究の成果の活用を促進する事業であって政令で定めるものを実施する者に出資すること。 前各号の業務に附帯する業務を行うこと。 それでは、国立大学法人はこれまでどのような業務改革に取り組んできたのでしょうか。 主な業務改革については、国立大学法人評価委員会が毎年度取りまとめている「国立大学法人・大学共同利用機関法人の改革推進状況」という資料に具体的に整理されてあります。 平成21年度の取組状況はこちらです。 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokuritu/houkoku/1298893.htm こうした業務改革の取り組みは、今後とも継続し更なる改革を推進していかなければなりません。そのために大学人はどのようなことを自覚していく必要があるのでしょうか。 筑波大学理事・副学長・大学院ビジネス科学研究科教授の吉武博通さんが書かれた論考 「大学業務の生産性をいかにして高めるか 」(リクルート・カレッジマネジメント 145 Jul.-Aug.2007)が多くの示唆を与えてくれます。数回に分けてご紹介します。 大学業務における「生産性」の意味 業務の生産性を如何にして高めるかというテーマは、企業、官公庁、教育機関などあらゆる組織において常に問われ続けていくべきものである。 民間企業部門における業務の生産性は、国内外における競争の激化と顧客・投資家からの厳しい要求などを背景に飛躍的に高...

夢に向かって走り続ける

先日、ある大学で建築家安藤忠雄氏の講義を聴く機会に恵まれた。立ち見と通路まで座席となる超満員の盛況であった。「夢に向かって走り続ける」と題し学生・若者にエールを送る内容であったが若者のみならず会場を埋めた多くの聴衆が何かしらの力をいただいた気がしている。氏を世に知らしめた「住吉の長屋」に始まり、数々の作品を作り上げる過程で行政機関や施主とのさまざまな折衝エピソード等を交えた軽妙な語りに会場は沸き惹き込まれた。 氏の作品には通常の設計者が避けて通るような行政機関への不屈の説得と調整によって実現にこぎつけた作品が多いことを知らされ、納得するとともにそのエネルギーに改めて恐れ入った。世界的に著名になってからではない時代の作品での行動であったことに驚いたのである。 自分のため、日本のために「夢に向かって走り続ける」若者が一人でも多く育ってほしいとの熱気に最後まで溢れていた。近年、若者の引きこもり内向きが指摘されているが、この講義を聞いていて若者だけはなく様々な場に現役で働く世代にも共通に求められる言葉として響いた。 現在、官民にかかわらず既存のたて組織・システム・業務所掌にとらわれていては最良の解にたどりつかない課題がほとんどである。にも拘らず従前のフレームの中で課題を処理しようとするところに大変な限界を発生させていると映る。 縦の発想から横の発想への転換が特に成熟した組織には必要な時を迎えている。 組織の枠や垣根を越えた柔軟な発想と行動ができ組織を牽引できる人材をいかに確保してゆくかが官民ともに求められているし、その動きにブレーキをかける雰囲気があってはならないのだと強く感じる。 この原稿を書いている最中に安藤忠雄氏の文化勲章受賞の報が飛び込んできた。受賞はゴールラインではなくスタートラインと発言されていた。「夢に向かって走り続けること」「夢を持ち続ける限りいつでも青春」「外から日本を眺めること」大学での講義は、これからの時代を背負う若者世代に向けられた講義であり発せられた言葉であったが、その土壌を造ってきた責任世代であり、現在もその土壌というシステムを造っているわれわれ世代も、又元気なリタイアメント世代にとっても大切な言葉であると自省させられる。(2010年11月8日 文教ニュース 第2111号 文教ニュース社)

自尊心を高める

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もしあなたが同僚や友人から軽視されているのだとしたら、それは運が悪いからだろうか。そんなことはない。運のせいではなくて、あなたの中に原因があるのだ。まず、自分の人生のパターンを検証してみよう。たとえば、現在だけではなく、過去にもいくつかの状況において、周囲の人たちから評価されていないとか、軽視されているとか感じたことがあるかもしれない。ひとつの状況を何度も繰り返して経験するなら、それは運が悪いからではない。自分にふさわしいと心の中で思っている状況を引き寄せているだけである。それは自分の自尊心のレベルを反映している。 ここでいう自尊心とは、おごり高ぶりのことではなく、自分を大切にする気持ちのことだ。自尊心を高めれば、それまでと違う人たちを引き寄せることができる。それらの人たちはあなたを尊敬し、親切に接してくれるはずだ。ここで、自尊心を高める方法を三つ紹介しよう。 自分をけなさない。「私にはできない」「私はダメな人間だ」と自分に対してネガティブなことを言っているかぎり、自尊心を高めることはできない。 ほめ言葉を拒絶しない。人にほめてもらったとき「いいえ、とんでもない」と答えたことはないだろうか。ほめ言葉を拒絶するとき、あなたは自分が賞賛に値しない人間であると自分に言い聞かせているようなものだ。人にほめてもらったときは、素直に「ありがとう」と言えばいい。 自分を支えてくれる人とつきあう。そういう人はあなたの長所を見つけてくれるから、あなたが自分の長所に目覚め、それを伸ばすきっかけになるはずだ。 成長の法則 ジェフ・ケラー ディスカヴァー・トゥエンティワン 発売日:2006-06-15 ブクログでレビューを見る»

再事業仕分けの功罪

先日、行政刷新会議による事業仕分け第三弾が終わりました。 特に後半(11月15日(月)~18日(木)の4日間)で行われた仕分けは、これまでの事業仕分けや国丸ごと仕分け(行政事業レビュー)の対象となった事業についての”再仕分け”と言われるもので、文部科学省(大学)関係のいくつかの事業が対象になりました。 文部科学省(大学)関係の事業については、11月18日(木曜日)に実施され、ネット中継も行われましたので、職場のパソコンからのぞき見た方々もおられたのではないでしょうか。 再仕分けの評価結果については、様々な意見が飛び交っていますが、事業仕分けの意義と、我が国の高等教育の発展・充実に資する政策を天秤にかけ、あるべき姿を追求することは大変難しいことです。 しかし、これまでの政権下ではなかったこのような透明性の高い行政レビューが、国民の目の前で行われるようになったこと自体は高い評価を得ているのではないかと思います。 事業仕分けの行く末については、行政刷新会議においても総括されることになると思いますが、せっかくですので、国民に対しても意見を求めてはいかがでしょうか。 再仕分けの対象となった大学関係事業 グローバルCOEプログラム 博士課程教育リーディングプログラム 大学教育質向上推進事業(大学教育・学生支援推進事業) 大学生の就業力育成支援事業 地域・社会の求める人材を養成する大学等連携事業(大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム) 国際化拠点整備事業 大学の世界展開力強化事業 事業仕分け第三弾(大学関係)の詳細と評価結果の詳細 http://www.shiwake.go.jp/details/2010-11-18.html#A-26 関連報道 13大学、国際化事業の拡充訴え 再仕分けに反発 (2010年11月16日 日本経済新聞) 大学の国際化を推進する文部科学省の国際化拠点整備事業(グローバル30)に採択されている13大学が16日、東京都内で記者会見し、行政刷新会議の再仕分けの対象になっている同事業について「これ以上の削減は国際社会の信用を失う」として拡充強化を訴えた。 会見したのは、東京大、京都大、東北大、早稲田大、慶応義塾大など国立7校、私立6校の副学長ら。「縮減は信義に反し、国の未来に反し、...

Okinawa 2010  座間味島の集団自決 (4)

前々回、前回に続き、「 沖縄戦体験記第21号『連行された逃亡兵』 」(平成21年3月発行、宮城恒彦著)から、「 第三話 幻影の兵士(内間弘子の証言)-米軍上陸 」を抜粋してご紹介します。 米軍上陸 二十六日の朝になりました。やっと艦砲の音も消え、飛行機の姿も見えなくなっていました。空襲や砲撃はもう終わったのだと、弘子たちの壕の人たちはほっとしていました。 しかし、その頃、残してきた祖父母の隠れている壕の入り口では「皆サン、出テキナサイ。心配シナイデ。大丈夫デス」と、誰かが日本語で呼びかけています。あの声は朝鮮軍夫の話し方だ、日本は戦争に勝ったんだと、祖父は早合点してしまい、声のする方へ急いで進んで行きました。すると、そこには、青い目をしたアメリカ兵が銃を向けて数名立っていたのです。祖父は突然の出会いに頭は白くなり、呆然と立ってしまいました。日本語で話していたのは二世の通訳でした。「家族は他に居ないか」と聞かれたので、丘の中腹の壕に隠れている弘子たちのところへ案内してきたのです。 弘子たちの壕の辺りが静かになったと思ったら、入り口で、「出テキナサイ。大丈夫デス」「カマオン。デテコイ デテコイ」と二人の声がします。一人の言葉には、なまりが強く、間いたことがない抑揚です。 丘の中腹なのに、どうして此処が分かったんだろうと、声のする方を見たら、脚の長いアメリカ兵の股の間から、すまなそうな顔をして立っている小さくなった祖父の姿が見えたのです。 アメリカ兵に銃を向けられたので、壕の中の人たちは一斉に手を挙げてぞろぞろ這い出ていきました。銃を構えた米兵たちは、腰の周りに手榴弾や拳銃、そして、水筒みたいなものなどをぶら下げています。そして、何を食べているのか、やたらに口を動かして「パチ、パチ」音を立てています。馬鹿に体が大きく見えました。殺されるのだと、みんな震えていました。 ところが、弘子の家族(父・姉・弘子)を残して他の者たちは数名の兵士に誘導されながらその場から連れていかれたのです。「私たちだけを残してどういうわけだろう。ここで銃殺されるんだろうか」と、まだ体の振るえが止まりません。 しかし、弘子の家族は村人の隠れている壕を回って、降伏を呼びかける役目をさせられたのです。三人といっても、弘子と姉の敦子は父の後について行っただけでしたが。父の傍に...

Okinawa 2010  座間味島の集団自決 (3)

前回に続き、「 沖縄戦体験記第21号『連行された逃亡兵』 」(平成21年3月発行、宮城恒彦著)から、「 第二話 這って逃げた2000メートル(宮平輝重の証言)-尺取り虫のように 」を抜粋してご紹介します。 尺取虫のように 右足は麻痺していて動きません。自由になる両手で体を少し持ち上げて、左足で押し出すようにし、両肘を杖にして土を掻いて少しずつ進みます。十メートルばかり進んでは休み、また、這っていきます。あまり喉が乾き、腹が減っているので、近くに咲いていたカボチャの花を摘んで口に入れました。しかし、上歯がないので噛むことができず、花は血に染まって麻痺した口の中に詰まったままです。 近くの山野では小銃や機関銃の音がしきりに響いています。米兵たちに追われているようで、気はあせりますが、カタツムリよりのろい歩みです。 山の麓に差し掛かった時、小川をはさんで左の段々畑に作られた茅葺の小屋を見つけました。そこで一休みしようと入っていきました。中には寝具類が無造作におかれていて、人影は見えません。 布団の上に横になり、一息ついてから茅の壁を両手で掻き分けて覗き、外の様子を確かめました。すると、小川の向こうには柱だけが燃え残った茅葺の小屋があり、まだ、くすぶっています。その中に黒焦げになった子供や婦人の死体が丸たんばうのように重なって見えます。集団自決したんだな、と呆然と見つめていました。何の感慨もわきません。自分の怪我の痛みに耐えかねていたのです。すると、その焼け焦げた小屋の中で黒い影が動くのです。しばらくすると、からだ全体が焼けただれて、亡霊のような姿をした人間が立ち上がってふらふらしながらこちらに近づいてくるのです。確かめたら、男性のようです。これで、彼が助けてくれるかもしれない。と思い、輝重は茅の隙間から顔を出して「フォーイ ホーイ ウーイ」と、唇がやられているので、言葉にならない叫びが出てくるのです。気づいたのか、よろめきながらやってきたのは、知り合いのM男でした。 打ち殺した家族を小屋に投げ込んで火をつけ、自分もその中に入り、家族とともに自決しようとしたが、小屋が燃え尽きても、自分だけは生き残っていたのです。M男は自決を図る前にネコイラズ(野鼠対峙の毒物)を服したらしく、錯乱状態でまるで炎熱地獄をさまよっている亡者のようでした。それでも、茶碗に入...

Okinawa 2010  座間味島の集団自決 (2)

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座間味島での滞在中、ある居酒屋を訪れ食事をしていると、店のご主人らしいおじさんが気安く声をかけてきました。 最初は、家族で楽しく食事をしているのに失礼で変な人だなあと思いましたが、話の内容はいたってまじめで、沖縄戦における座間味島民の戦争体験に関することでした。いわゆる”語り部”と言われる方だったのです。 戦後六十数年が経過し、戦争体験者は高齢化し亡くなり数少なくなっていく。そんな中、戦争体験者の話を自分の耳で聴き、それを広く後世に伝えていくことは決して容易なことではありませんが、とても大切なことです。 彼は、観光で座間味島を訪れた人たちに、沖縄戦や集団自決の悲惨さを伝えている人でした。 語り部の自称「パパイヤ光太郎」さん パパイヤ光太郎さんが発信しているブログ http://zamami.blog97.fc2.com/ 店を出る際、パパイヤ光太郎さんから、宮城恒彦さんという方が書かれた「 沖縄戦体験記第21号『連行された逃亡兵』 」(平成21年3月発行)という冊子をいただきました。 この冊子は、座間味島出身の元中学教師の宮城さんが、島のお年寄りを訪ね歩いて戦争体験を聞き書きして出版しているものでした。 (関連記事)集団自決の島の戦争体験を記録 座間味島出身の宮城恒彦さんが20冊目を発刊(2008年7月29日 janjan) 「3月がやって来ると、母親はいつも「アー、アー」と声を出して、嘆き悲しんでいた。3女を座間味島で亡くしたことが悔やまれて仕方なかったのでしょう。その母親の無念さを書き残そうと思ったのが記録を始めたきっかけです」。そう語る宮城恒彦さん(74)は座間味島の出身で、このほど20冊目の戦争体験記『機関銃の弾が出ない』を出版した。・・・ http://www.news.janjan.jp/column/0807/0807280127/1.php この冊子、読んでみると当時の様子がリアルに表現され、あまりの凄惨な状況に心が張り裂けそうになることもありました。印象に残った次の部分について抜粋してご紹介します。 第一話 連行された逃亡兵(仲本盛義の証言)から「逃亡兵」「その後の逃亡兵は」「白旗掲げて」 第二話 這って逃げた2000メートル(宮平輝重の証言)から「尺取り虫のように」 第三...

Okinawa 2010  座間味島の集団自決 (1)

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2010年の沖縄旅行記も最終章となりました。今回から数回に分けて「 沖縄戦における集団自決 」についてご紹介し旅行記を締めくくりたいと思います。 平和の塔 座間味島は、太平洋戦争時の沖縄戦において、米軍の沖縄上陸第一歩の地となった島です。沖縄攻防戦の防波堤であった慶良間列島は、海空から激しい爆撃を受け、悲惨な戦場となりました。 座間味島では、その時に亡くなられた集団自決者を含む島民や兵隊1220名が「平和の塔」にまつられ、沖縄本島にある「平和の碑」と同じように全ての戦没者の名前が碑に刻まれています。 平和の塔入口 案内板には「平和の塔:1945年3月22日、米軍は沖縄攻防戦の防波堤であった慶良間諸島を海空から攻撃し、同年26日、沖縄戦の第一歩となる上陸が行われたのが本村です。当時、最も惨酷悲惨だった集団自決者402名を含め、軍民合わせて1220柱の英霊を慰める平和祈願の塔です。」と書かれてありました。 くねくねした階段を登っていきます 座間味集落を見下ろす場所に建てられた石碑には、 ”ふるさとの山河に散りしみ霊(たま)らの 語れぬ無念(おもい)永久(とわ)に忘れじ” と刻んであります 眼下に広がる座間味集落と港 平和の塔 平和を誓う座間味村慰霊祭の様子 出典: 沖縄・慶良間諸島のシーカヤックガイド・さのっちの 島で遊ぶログ 集団自決の碑 「農業組合の壕」の跡地に建つ「59名集団自決の地」と書かれた碑 案内板には、「集団自決の地:1045年(昭和20年)3月26日昼近く、村の首脳部(村長、助役、収入役他役場職員)とその家族合わせて59名が入った産業組合の豪にて、集団自決が行われ全員が亡くなくなられました。当時沖縄県民は明治以来、教育を通して言葉や生活習慣等を身につけるよう努力してきて、昭和期に入ってからはそれが加速度的に国家からの押しつけとして強要されました。その反動として米英への異常なまでの憎悪と、それに付随する恐怖心を深く植えつけられました。「集団自決」は、まさに国家がおしつけてきた歴史の総決算だったといわねばならないかもしれません。亡くなられた方々の御冥福を心よりお祈り致します。」と書かれてありました。 ...

会計検査院の決算検査報告にみる国立大学法人の課題

去る11月5日、平成21年度の決算検査報告が会計検査院の西村正紀院長から菅総理に手交されました。 この決算検査報告には、平成21年度の歳入歳出決算、政府関係機関の収入支出決算等について、会計検査院が平成21年次中(21年10月~22年9月)に実施した会計検査の成果が収録されています。 会計検査院のホームページに掲載された資料から、国立大学法人及び関係独立行政法人に関する指摘事項等を抜粋してご紹介します。 それにしても、会計検査院の資料は一般国民にはなかなか読みづらく、ホームページでの掲載方法もなんどもクリックしなければ求める記事がでてこないなど、もう少し国民にわかりやすい情報提供に努められてはいかがでしょうか。 会計検査院の存在意義を国民に明確に示していくことはとても大切なことではないかと思いますが。 平成21年度決算検査報告の概要(抜粋) 詳しくはこちらをご覧ください。 http://www.jbaudit.go.jp/report/summary21/index.html 不当事項 ▼独立行政法人日本学術振興会・科学研究費補助金の経理が不当 http://www.jbaudit.go.jp/report/summary21/pdf/fy21_futo_91.pdf ▼国立大学法人山口大学・研究用物品の購入に係る経理が不当 検査の結果、国立大学法人山口大学は、平成16年度から21年度までの間に大学院等に所属する15名の研究者から納品書、請求書等の提出を受けるなどして研究用物品の購入代金を業者に支払っていた。 しかし、この購入代金のうち126,743,002円については、実際には上記15名の研究者が、業者に架空の取引を指示して虚偽の納品書、請求書等を作成させ同大学に架空の取引に係る購入代金を支払わせていたものであり、その全額を業者に預けて別途に経理するなどしていた。 以上のように、事実と異なる会計経理を行い、代金を支払っている事態は、会計規則等に違反していて、126,743,002円が不当と認められる。 意見を表示し又は処置を要求した事項 ▼国立大学法人における目的積立金の取扱いについて(文部科学大臣あて) 業務を効率的に行ったため費用が減少した結果発生したものと認められない利益が、...

政策コンテスト「公開ヒアリング」が本日から始動

「元気な日本復活特別枠」要望に係る評価会議公開ヒアリングが本日から始まりました。公開ヒアリングは、「ニコニコ動画」を利用し、ライブ中継を視聴することが可能になっています。 ヒアリングのインターネット中継は、 評価会議のホームページ からアクセスできます。まずは、 評価会議のトップページ を開いてください。次に、トップページの  MENU:要望ヒアリングについて  をクリックします。 「要望ヒアリング」のページ が出てきますので、そのページ内に設定してある  <ライブ中継>インターネット中継をご覧いただくには以下のバナーをクリックしてください。  の下にあるバナーをクリックします。そうすると、  ニコニコ動画  のページが開きますので、ログインするか、アカウントをお持ちでない方はアカウントの新規登録を行って先に進みます。 ちなみに、文部科学省ヒアリングは、本日18時15分から19時までの予定です。 各府省からの要望ヒアリングの実施概要(抜粋) 1 開催日時 平成22年11月10日(水)午後5時半~8時半 対象府省 総務省、文部科学省、農林水産省、外務省、警察庁 平成22年11月12日(金)午後5時半~8時半 対象府省 厚生労働省、経済産業省、国土交通省、防衛省 平成22年11月13日(土)午後2時~4時15分 対象府省 法務省、環境省、内閣官房・内閣府、財務省 2 開催場所 内閣府本府地下講堂 3 出席者 玄葉光一郎国務大臣(評価会議担当大臣) 仙谷由人内閣官房長官 野田佳彦財務大臣 古川元久内閣官房副長官 福山哲郎内閣官房副長官 平野達男内閣府副大臣(評価会議担当副大臣) 櫻井充財務副大臣 城島光力民主党政策調査会長代理 亀井亜希子国民新党政務調査会長 阿久津幸彦内閣府大臣政務官(評価会議担当大臣政務官) 吉田泉財務大臣政務官 一川保夫民主党政策調査会長代理 山口壯民主党政策調査会筆頭副会長 大串博志民主党政策調査会副会長 高橋千秋民主党政策調査会副会長 関連報道 特別枠要望に厳しい指摘=公開ヒアリング開始-政策コンテスト(2010年11月10日 時事通信) ・・・「35人学級の実現」などを要望した文科省に対し、「継続事業をいったん切って再度要望した事業が多く、特別枠の趣旨にそぐ...

いよいよ「政策コンテスト」が山場を迎えます

この日記を始めて今日で丸3年が経ちました。飽きっぽい性格ゆえ、途中何度か挫折しそうになったこともありましたが、読者の皆様のおかげてなんとか続けることができています。この場をお借りして心からお礼申し上げます。 ◇ さて、国民的(?)賑わいをみせた「 元気な日本復活特別枠要望に関するパブリックコメント 」の結果が首相官邸のホームページに公表されています。 今回のパブリックコメントには、総計で 362,232件 の応募があったようですが、そのうち、文部科学省関係の10件の要望事業に対しては、 283,448件(78.3%) という非常に多くの応募があったようです。 文部科学省関係事業の内訳は、次のようになっています。(番号は全体順位) 「強い人材」育成のための大学の機能強化イニシアティブ (71,747件) 学習者の視点に立った総合的な学び支援及び「新しい公共」の担い手育成プログラム (55,033件) 小学校1・2年生における35人学級の実現 (41,722件) 成長を牽引する若手研究人材の総合育成・支援イニシアティブ (39,460件) 安全で質の高い学校施設の整備 (32,389件) 元気な日本復活!2大イノベーション (17,693件) 我が国の強み・特色を活かした日本発「人材・技術」の世界展開 (14,107件) 元気な日本スポーツ立国プロジェクト (5,619件) 未来を拓く学び・学校創造戦略 (3,130件) 文化芸術による元気な日本復活プラン (2,548件) 公表された資料は、各要望事業ごとに、提出意見数の分布はもとより、自由記述の意見を「良い点」「悪い点」などに分類するなど、わかりやすく整理されてあります。興味のある方はこちらをどうぞ。 http://seisakucontest.kantei.go.jp/article/ 文部科学省関係の意見提出数が突出して多かったことについて、”組織票”と揶揄している報道もあるようですが、大切なことは、数ではなく中身であり、今後「評価会議」がどのような評価結果を生み出し、平成23年度予算をつくりあげていくかではないかと思います。 特別枠への予算配分に向けた「政策コンテスト」の公開ヒアリングが10日、12日、13日に予定されているようですし、今後どのようなプロセス...

国立大学法人の業績評価結果が公表されました

去る11月5日(金曜日)、文部科学省の国立大学法人評価委員会は、国立大学法人の平成21年度に係る業務の実績に関する評価結果を公表しました。 国立大学法人では、法人化以降、中期目標・中期計画(6年間)に基づき作成した年度計画の達成状況について、毎年度、評価委員会による評価を受けています。 評価委員会は、「業務運営の改善・効率化」、「財務内容の改善」、「自己点検・評価及び情報提供」、「その他業務運営(施設設備の整備・活用、安全管理等)」の4項目について調査し、その結果を5段階で評価しています。 今回の評価結果は、第一期中期目標期間の最終年度である平成21年度に関するもので、評価委員会は、「各法人が、中期目標・中期計画の達成に向けて、基本的には順調に進捗している」との総括を行っています。 具体的な内容が 文部科学省のホームページ に掲載されてありますので、抜粋してご紹介します。 国立大学法人・大学共同利用機関法人の平成21年度に係る業務の実績に関する評価について(国立大学法人評価委員会委員長所見) 国立大学法人・大学共同利用機関法人の平成21年度に係る業務の実績に関する評価の概要(抜粋) 平成21年度は第1期中期目標期間の最終年度に当たり、それぞれの法人が、中期目標・中期計画の達成に向けて、基本的には順調に進捗している。 業務運営の状況では、それぞれの法人において、学長・機構長のリーダーシップの下、様々な改革がなされ、取組として定着してきており、平成21年度については、平成20年度と比較して、教職員の個人評価結果を給与等処遇へ反映している法人が大幅に増加している。 一方、様々な背景があるものの、大学院専門職学位課程において、一定の学生収容定員の充足率を満たしていない法人が見られた。 教育研究の状況では、それぞれの法人の特色に応じた教育研究活動の活性化や地域社会等への貢献に積極的に取り組んでいる。 1 業務運営・財務内容等の状況 (1)業務運営の改善・効率化 (主な状況) 教職員の個人評価結果を給与等処遇へ反映している法人が平成20年度と比較すると14法人(28%)増の64法人(71%)と大幅に増加しており、全体の7割を超えている。 学長・機構長の判断により適宜活用できる人員枠を83法人(92%)が設定し、平成19...

どうなる国立大学予算 1

過日、平成22年度補正予算が閣議決定され、いよいよ来年度予算の編成作業が山場を迎える季節になりました。 パブリックコメントで賑わった「元気な日本復活特別枠」に盛り込まれた国立大学法人関係予算の行方が気になります。 国立大学協会は、昨日(11月1日)、高知市内で総会を開き気勢を上げたようです。 大学運営予算の確保、国に要望へ 国立大学協会が決議(2010年11月1日 朝日新聞) 全国86の国立大などでつくる国立大学協会(会長=浜田純一・東大総長)は1日、高知市内で総会を開き、2011年度の予算編成で削減のおそれがある運営費交付金などを確保するよう、政府に要望する決議をまとめた。・・・ http://www.asahi.com/edu/news/TKY201011010381.html 国立大学協会総会決議文書(平成22年11月1日) 決  議 「強い人材、強い大学、元気な日本」 平成22年6月に閣議決定された「新成長戦略」は、『「強い人材」の実現が、成長の原動力として未来への投資であることを踏まえ、教育力や研究開発力に関し世界最高水準を目指し、効果的な施策に対する公的投資を拡充する。』と明記している。 国立大学は、新成長戦略にも掲げられている『持続可能な成長を担う若年層や知的創造性(知恵)(ソフトパワー)の育成』の欠くべからざる土台である。そして引き続き「強い人材、強い大学」の実現を目指し、我が国の知の創造拠点・高度人材育成拠点として、日本の確かな未来を切り拓いていく決意である。 今年も二名の日本人研究者がノーベル賞を受賞されたことは誠に喜ばしい限りであるが、一方で、独創的で地道な研究を支える国立大学の基盤的経費の削減が今後とも継続されるならば、我が国の高等教育・研究の基盤は根底から崩壊し、回復不可能な事態に立ち至るであろう。諸外国が大学等に重点投資を行い国の発展を図っている中で、我が国の国際的な競争力を失わせ、国力を衰微させていくものと強く懸念される。 以上の決意と認識をもって、我々は、平成23年度予算編成に当たり、「元気な日本」復活の土台であり、未来への先行投資でもある高等教育・研究、科学・技術への財政支援の拡充を国家戦略として具現化するため、下記事項の実現を図るよう、強く要望する。 国立大学法人運営費交付金...

大学図書館の課題

今週、公共図書館が直面する課題に触れた記事を読みました。 【社説】国民読書年 貧しき図書館を憂う(2010年10月29日 東京新聞) 図書館の本購入費が年々、減っているのは嘆かわしい。今年は国民読書年で、27日から読書週間も始まった。知の楽しみを味わう場は人や文化を育て、ビジネスを開花させる拠点でもありたい。 世界初の電子コピー機が誕生したのは、米国の弁護士で発明家がニューヨーク公共図書館で、物理学の論文の一節を見つけたことがきっかけだった。 ある国際航空会社の創業者は、世界大恐慌時代に同図書館に通い、鉄道や船舶などの資料を集めるうちに、「空の時代」を確信したという。 デジタル情報時代の現代も、米国では高価なデータベースを無料で提供したり、ビジネスや起業家へのサポートに尽力しているそうだ。「未来をつくる図書館」(菅谷明子著、岩波新書)で紹介されているエピソードの数々だ。 「アイデアを育(はぐく)む『孵化(ふか)器』」とは米国の図書館の姿を表現した菅谷氏の言葉だが、静かな空間で本を読んだり、受験勉強に励む日本の図書館の日常とはやや異質で、先進性を感じさせる。 むしろ日本では公共図書館が図書を購入する資料費が減少を続けている。日本図書館協会によると、決算ベースで資料費は1998年度には約362億円あったが、2008年度には約307億円まで収縮しているのだ。 個人が本を買わない「本離れ」が進んでいるが、図書館まで「本離れ」してどうするのか。利用者の数は逆に増加してもいるのだ。厳しい財政難の中で、手をつけやすい予算から削っていると批判されてもやむを得まい。 公共図書館の設置率にも問題が潜む。都道府県立の図書館はむろん100%で、市区立も約98%あるが、町村立になると約53%にまで落ち込む。つまり日本の町や村では半数しか図書館がない。これは「文化格差」と呼んでいい。国民が等しく文化を享受する視点に立てば、対策は必要だろう。 人的側面でも問題がある。専任職員数が09年には約12700人と、10年前に比べて約2800も減っていることだ。開架の本棚から選ぶのは利用者だという発想は古い。司書らは、有用な情報にたどりつくための身近な“案内人”であってほしい。 調査研究型の図書館と地域密着型の図書館とが互いに補完し合い、必要な文献やデータな...

Okinawa 2010  座間味島の海

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今年の沖縄家族旅行は、「 座間味島の海 」を体験することが最も大きな目的でした。 3日間の滞在時間のほとんどをビーチでのんびりと過ごしましたが、防風林の鮮やかな緑の向こうにある真っ白な海岸と青い海のコントラスト、遠浅の浜辺に静かにうちよせる波、そしてサンゴ礁の合間を気持よさそうに泳ぐ色鮮やかな魚たちが与えてくれた感動は今でも忘れることができません。 阿真(あま)ビーチ 座間味島の南西部に、のんびりとした 沖縄らしい砂浜が広がっています。 嘉比島(無人島)が目の前に見えます。 ビーチ周辺には色とりどりの花が咲いていました。 阿真ビーチの写真はこちら(google)もどうぞ 阿真ビーチの場所 大きな地図で見る 関連リンク 島んちゅナビ 座間味島(阿真ビーチ) マリリンの像 座間味集落から阿真ビーチへ行く途中に、 映画「マリリンに逢いたい」で有名になった 雄犬マリリンの像があります。 関連リンク 島んちゅナビ 座間味島(マリリンの像) 古座間味(ふるざまみ)ビーチ 座間味集落の東にあります。 砂のきめが細かく、透明度の高い天然のビーチで、 慶良間諸島の海の透明度の高さを実感させてくれます。 浜の近くまでサンゴ礁が広がっており、 カラフルな熱帯魚に出会えます。 海の透明度は抜群です 古座間味ビーチの写真(google)はこちらもどうぞ 古座間味ビーチの場所 大きな地図で見る 関連リンク 島んちゅナビ 座間味島(古座間味ビーチ) 古座間味ビーチの飲食店「パーラー憩」 古座間味の海の中をのぞいてみましょう。 海に入ると、クマノミをはじめ色々な熱帯魚が 気持よさそうに泳いでいました。 透明度が高いのでサンゴ焦も魚も とても綺麗に見ることができます。 サンゴ礁にすむ熱帯魚たちをご紹介します。 クマノミ(約15cm) チョウハン(約25cm) セナスジベラ(約20cm) クロスズメダイ(約17cm) クラカオスズメダイ(約11cm) モンガラカワハギ(約30cm) ...