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大学改革力の根源

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桜美林大学教授の 篠田道夫 さんが書かれた論考 「 大学ガバナンス改革を考える-マネジメントとの一体改革で前進を 」(アルカディア学報) をご紹介します。 ◇ ガバナンス議論、焦点に 中央教育審議会に組織運営部会が発足し、大学ガバナンス改革の議論が急速に進んでいる。この問題は、古くは1995年大学審議会答申「大学運営の円滑化について」や1998年「21世紀の大学像と今後の改革方策について」で取り上げられた。今回同様、学長の役割やリーダーシップ、教授会の権限、意思決定の迅速化などが中心テーマになっている。しかし、この時は教授会が教員の採用や昇任をはじめ重要事項についての審議・決定権限を持っている(教育公務員特例法など)ことを前提に運営上の円滑化を目指すもので、学長選任も選挙制度を前提に適切な候補者の推薦システム等の改善提案が中心であった。今回はこの枠組み自体を見直す根本的な提起である。 今回の議論は「学士力」答申での教学経営の提起、昨年8月の「質的転換」答申での教学マネジメント提起の流れの中で、大学教育を本当に変え得る体制を作れるか、改革が進まない現状への危機意識が背景にある。 教育改革は手法の提起だけでは進まない。教職員を教育の質向上、授業改革に向けて動かす仕組みが不可欠だ。その要は経営と一体となった学長の大学統括力の強化である。学長直轄の全学的な意思決定組織や教育改革推進のための全学機構の確立、教職による強力な学長補佐体制、政策立案機能の構築など教育を学部任せにしないガバナンス改革が求められる。 本年5月28日、教育再生実行会議は「これからの大学教育等の在り方について(第3次答申)」で「学長が全学的なリーダーシップをとれる体制の整備を進める」として「学長選考方法の在り方の検討」「教授会の役割の明確化」を掲げ、初めて「学校教育法等の法改正」に言及した。このガバナンス改革の方針は「教育振興基本計画」に受け継がれ、6月14日、閣議決定されている。安倍政権も「日本再興計画」の中で経済再生の切り札の一つを大学改革とし、ガバナンス改革を強調する。 私高研調査に見るガバナンスの特性 こうしたガバナンスの問題点は、我々私高研の2011年調査でも裏付けられている。「理事会と教授会で方針や意見の違いがたまにある」26.7%、「理事会と教授会の関係不...

自分にも出来る

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ブログ「 今日の言葉 」から 「 天賦(てんぷ) 」(2013年12月20日) をご紹介します。 ◇ 努力することの本当の意味は 人に勝つということではなく、 天から与えられた能力を どこまで発揮させるかにある 平澤興 人は誰でも同じだけの可能性と才能を秘めている。 だからそれを開花させられるかどうかは、 どれだけ人と違った努力ができるか、 時間だったり、人間関係だったり、お金だったり、 そうした自分の大事なものを差し出せるかにかかっているのだと思います。 そもそも国が違えば、夢を見ることだって出来ない場合もあります。 自由に発言したり、自由に職業を選んだり、 自由にパートナーを選んだりすることが出来ない場合もあります。 少なくともこれを読んでいる私たちは、 それほどの制限を受けていることは無いでしょう。 だから、何かを始めるのに環境は十分揃っていて、 スタートラインに立っているのです。 何かを始めることが若さなのです。年齢は関係ない。 インド独立の父、ガンジーもこう言っています。 『一人に可能なことは 万人にも可能である。』 「あの人だから出来る」とは言わず、 「自分にも出来る」と気付けることが大事なのですね。 そこがスタートです。 知的創造の作法 (新潮新書) 著者 : 阿刀田高 新潮社 発売日 : 2013-11-16 ブクログでレビューを見る»

自分独自の道を往く

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ブログ「 人の心に灯をともす 」から 「 行列に並ばない生き方 」(2013年12月16日) をご紹介します。 ◇ 私は、世の中には2通りの生き方があると思っています。 1つは「行列に並ぶ」生き方で、もう1つは「行列に並ばない」生き方です。 行列に並ぶ生き方とは、付和雷同型とでも言うのでしょうか。 自分の考えをほとんど突き詰めずに、なんとなくみんなと一緒の方向、世の中のマジョリティについていこうという生き方です。 いい場所を占めるためには、つまり行列の前のほうに並ぶためには当然、過酷な競争に勝ち抜かなくてはなりません。 一方、行列に並ばない生き方とは、オリジナルな意見・考えを持って人生を選択する生き方です。 もっとわかりやすく言うと、人と争わない、比べない、真似しない生き方です。 行列に並ばないということは、世の中の流行やクチコミに惑わされないということです。 9割の人たちがすぐに流行に飛びつき、クチコミに踊らされ、商品を購入してしまいます。 ほとんどの人たちの価値観は、マスコミによって催眠術のように誘導されて作られているのです。 行列に並ばない生き方は、「並ばない」と決意した瞬間から始めることができます。 その瞬間、あなたの目に映る景色は、今まで見ていたものとはまったく違うものになります。 行列の前のほうに並ぼうと全力疾走する必要もなくなります。 隙あらば他人を蹴落としてひとつでも前に進もうなどとケチな陰謀を巡らす必要もなくなります。 上司におべっかを使わなくてもいいし、同僚を敵と思わなくてもいいのです。 さあ、いい学校に入って、いい会社に入って、いい給料をもらうという行列から離脱してみませんか。 行列に並んだところで、手に入るのは一杯のラーメンや、ほんのわずかなお金でしかありません。 行列に並ばないことによって、選択肢の幅が広がり、他の人が絶対に真似できない、あなただけの人生が送れるのです。 人と違うことをやるというのは、言ってみれば、どんな大波にもビクともしないような大船から、波間を漂う小舟に乗り換えるようなものかもしれません。 しかし、現実に一歩を踏み出してみると、意外と不安は感じませんし、周囲を見回してみると、小さな舟でバンバン進んでいる人は、思っている以上に多いものなの...

古い革製の筆箱

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ブログ「 今日の言葉 」から 「 本当の愛情 」(2013年12月16日) をご紹介します。 ◇ 魅力あるもの、綺麗な花に心を惹かれるのは誰でもできる。 だけど、色あせたものを捨てないのは努力がいる。 色のあせるときに本当の愛情が生まれる。  遠藤周作 この言葉に関連する素敵なお話をご紹介させていただきます。 地球村 という環境団体を作って活動されている 高木善之 さんの話です。 彼の家では、子どもにあまり新しいものを買い与えないそうです。 娘さんが使っている筆箱も、お母さんが小学校時代に使っていた古い革製の筆箱でした。 この筆箱を娘さんにあげるときにお母さんが、 「これはお母さんが小学校の時から大切に使っていた宝物なの・・・。 これを買ってくれたお父さん、あなたのおじいさんは、お母さんが小学生のときに亡くなったの。 お母さんは、これをお父さんの形見としてとても大切にしていたのよ。 あなたが大切に使うのならあげようか?」 と娘さんに話したそうです。 ある日、娘さんが使っていた筆箱がクラスで話題になりました。 ある男の子が娘さんに、 「お前の筆箱、古いやないか、僕のはこんなやで」 と娘さんの筆箱をばかにしました。 ほかの子も一緒になって娘さんの筆箱を指差してからかいました。 そのとき、娘さんが、 「ねっ、古いでしょ! いいでしょ! これはお母さんが子どもの頃から大切に使っていたんだって! おじいちゃんの形見なの。 私も大事に使って、私の子どもにこれをあげるの」 と行ったそうです。 周りの子ども達は一瞬シーンとなりました。 しばらくして男の子達が、 「ふーん、ええな」 と言ったそうです。 ◇ 新しいとか見た目がいいとかではなく、 どんな想いが込められていて、 それを大切にしようと思う気持ちが添えられて、 物事は本当に輝いて行くのですね。 小さな幸せに気づく24の物語~読むだけで成長できる「心のサプリ」~ 著者 : 中山和義 フォレスト出版 発売日 : 2008-07-18 ブクログでレビューを見る» 大切なことに気づく24の物語~読むだけで人生がうまくいく「心のサプリ」~ ...

平成26年度予算編成の論点

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去る12月12日(木曜日)に、「 平成26年度予算の基本方針 」が閣議決定され、いよいよ予算編成も大詰めです。 予算編成の基本方針のうち、大学関係部分を抜粋してご紹介します。「イノベーション人材育成」「グローバル人材育成」「教育再生」「大学改革」「ガバナンス強化」といった政府の重要施策が並んでいます。 また、予算編成の基本方針の策定に先立ち、財務省の財政制度等審議会が取りまとめた「 平成26年度予算の編成等に関する建議 」を合わせて抜粋しご紹介します。毎年のことではありますが、相変わらず、財務省主導の経済原理を一方的に押し付ける内容になっています。 先進国中、教育費に対する公財政支出が極めて低い(国民の家計負担が極めて高い)我が国の教育振興を国の責任でこれからどう進めていくのかが全く見えないばかりか、建議をとりまとめる審議会では、国立大学と私立大学の使命・役割の違いすら理解できていない視野の狭い有識者が、国民負担に直結する奨学金や授業料を教育の観点からではなく、経済理論一辺倒の議論・発言を行っています。 財務省一流の省益優先の政策誘導なのでしょうが、もうそのような国民不在の不毛なやり方はやめませんか。 ◇ 平成26年度予算編成の基本方針(平成25年12月12日閣議決定) (抄) Ⅱ 強い日本、強い経済、豊かで安全・安心な生活の実現 1 成長戦略の実行 (1)民間活力の最大限の発揮(日本産業再興プラン) 改正研究開発力強化法(「研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律及び大学の教員等の任期に関する法律の一部を改正する法律」(平成25年12月5日成立))の趣旨を踏まえ、人材活用と人材育成の強化に取り組むほか、「総合科学技術会議」の司令塔機能を強化しつつ、科学技術イノベーションを推進するため、府省横断型の「戦略的イノベーション創造プログラム」の創設、基礎研究を含めた科学技術イノベーションを担う人材の育成など、「 科学技術イノベーション総合戦略 」を推進する。 3 個人の能力・個性を伸ばすための基盤強化 (2)教育再生、文化・スポーツの振興 ① 教育再生 「教育基本法」の理念や教育再生実行会議の提言を踏まえつつ、第2期教育振興基本計画等に基づき、教育の質の向上を目...

一生懸命に生きる

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ブログ「 今日の言葉 」から 「 生きる 」 (2013年12月13日) を抜粋してご紹介します。 ◇ 今の世の中自分一人で生きていくことは殆ど不可能で、 食事、電気、電車、情報など誰かのサービスの上に成り立っている。 しかしながらその殆どを当たり前だと思ってしまう。 坂本龍馬は携帯電話が無くても日本を変えました。 何かが無いから出来ないと言うのは、理由にならないということ。 魚だって自分で捕りに行ってみれば簡単ではないことが分かる。 野菜だって育ててみれば、長い期間がかかるし、不作のこともある。 そんな苦労をしてみるからこそ、収穫出来たときの喜びは一層となる。 自分が一生懸命に取り組むからこそ、他人の状況も理解できるようになるのですね。 命とは、あなたが使える時間のことです。 一生懸命時間を使い切るからこそ、 自分が沢山の恩恵に預かっていることを実感でき、 感謝出来るようになるのですね。 大学のIR Q&A (高等教育シリーズ) 著者 : 玉川大学出版部 発売日 : 2013-09-14 ブクログでレビューを見る»

求められる職員の能力開発

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学校法人東邦学園愛知東邦大学理事・法人事務局長/学長補佐の 増田貴治 さんが書かれた論考「 大学職員の力量を高める 」( 文部科学教育通信 No329  2013.12.9 )をご紹介します。 ◇ 今、「学ぶ」ことの重要性 昨年4月、筆者の所属する 愛知東邦大学 の職員がまた一人、大学院( 名城大学・学校づくり研究科 )に入学した。勤続20年を超す中堅職員である。本学の専任職員は現在、法人と大学部門合わせて27名。勤めながら大学院を修了もしくは進学中の職員は延べ9名となった。 在学2年目で修士論文と格闘している彼女の志望理由はこうだ。「本学は2001年開学で歴史が浅く、定員割れや中途退学者の多さに直面した。授業を欠席して同級生との交流も不得手な学生が増えて、大学行事や部活動など課外活動への参加者が減ってきた。活気が失せていく私の大学をどうしたら良いのか。学修意欲が乏しく、無気力な学生の増加への危機意識からだった」と。 本学は職員の職能開発(スタッフ・ディベロップメント、以下SD)に関して、各種団体が実施する学外研修への参加なら支援しているが、大学院や専門学校等への学費までは援助していない。大学院進学は、組織としてのSDとはなっておらず、あくまで個人の自己研鑑という扱いである。それでも、学生や親と日々接して体験する大学の状況と、社会から負託された使命感とのギャップが、課題と向き合い、打開、向上させるたあの「学び」へと突き動かしたではないかと推察している。 大学院での研究は、仕事にどう役立つか。『 学問のすゝめ 』で福澤諭吉は「活用なき学問は無学に等し」「読書は学問の術なり、学問は事をなす術なり」と述べている。研究成果が実利的に直結すればいいかもしれないが、直結しなくても「無学」と断じることはない。物事を多面的、客観的に捉える力を養い、適切に判断、表現、対処できる「教養」につながれば、それも十分価値あることではないだろうか。 求められる職員の能力開発 本学では、既存学科を改組して2014年度に「教育学部」を開設する。設置する教職課程の申請に当たって、設置基準上に適う教員をいかに揃えられるかが最大の難関だった。カリキュラム構成を踏まえて、担当教員の専門領域の重複や開講クラス数などは、職員が教員配置を計画し調整した。実際に申請すると...

挑戦と創造の場であり続ける

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去る12月6日(金)に学士会館いおいて、国立大学協会主催の臨時学長懇談会が開催され、それに併せて「文部科学省との意見交換会」が行われています。 (参考) 文部科学省との意見交換会を開催(国立大学協会) 文部科学省との意見交換会における下村文部科学大臣の挨拶内容が、国立大学協会から各国立大学あて情報提供されていますのでご紹介します。(下線は拙者) ◇ 「文部科学省との意見交換会」における下村文部科学大臣の挨拶内容 (国立大学協会作成) 【はじめに】 各学長におかれましては、日頃より我が国の高等教育と学術研究の発展にご尽力いただき、感謝申し上げます。 現在、ヒトだけでなく、モノや情報、文化などが国境を越えて流動化し、グローバル化が進展する中、我が国は、少子高齢化により2060年には生産年齢人口が51%まで減少すると予測されており、1人で1人を支える社会へと大きく様変わりしようとしています。 このような我が国をめぐる社会状況を受け止め、国際的な大競争の中で日本社会の活力を維持・向上させていくためには、個人一人一人の付加価値を一層高めるとともに、我が国の文化、科学技術などの分野に潜在する能力を見極め、発掘し、発信していく必要があります。まさにこれから日本は、教育立国を目指していかねばならないという国家的な使命があると考えております。 このような中、大学、とりわけ国立大学の役割は極めて重要です。「大学力」は国力そのものです。 大学が変わっていかなければ、大学が地盤沈下するだけでなく、日本そのものが地盤沈下 していくことになりかねません。そのため、安倍内閣は今年1 月に教育再生実行会議を作り、第4次提言まで行われ、今、第5次提言に向けて議論をしております。 特に、私は、大学の教育研究の最重要課題は、量的な拡大と質的な向上をともに我が国においては進めていくことが大切であると、その方向性を明確に国も示す必要があると考えています。安倍内閣の最重要課題である教育再生の大きな柱として、 大学が常に挑戦と創造の場であり続けるように強化 することは、我が国が、再び世界の中で競争力を持ち、付加価値を生み出していくための試金石となります。このため、 従来の教育研究の在り方やマネジメントの在り方などを抜本的に見直し、大学改革を力強く進める必要 があります。...

国立大学改革プラン

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文部科学省は去る11月26日、今後の国立大学改革の方針や方策、実施工程をまとめた「 国立大学改革プラン 」を策定し公表しました。 国立大学が社会の期待にスピード感を持って目に見える形で応えるため、グローバル化やイノベーション創出などの機能強化、人事・給与システム改革、ガバナンス改革など一体的に進めることとし、積極的に改革に取り組む大学には予算面でも重点的な支援を行うこととしています。 公表された資料がパワーポイントにより作成されているため、これを読みやすくテキスト化してみました。(平成25年12月2日付  文教ニュース  第2268号から抜粋引用) ◇ 国立大学改革プラン(平成25年11月) 1 国立大学改革プランの位置付け(略) 2 国立大学法人化の成果(略) 3 社会経済状況の変化(略) 4 第三期に目指す国立大学の在り方 各大学の強み・特色を最大限に生かし、自ら改善・発展する仕組みを構築することにより、持続的な「競争力」を持ち、高い付加価値を生み出す国立大学へ 各大学の機能強化の方向性 ◆世界最高の教育研究の展開拠点  ・優秀な教員が競い合い人材育成を行う世界トップレベルの教育研究拠点の形成  ・大学を拠点とした最先端の研究成果の実用化によるイノベーションの創出 ◆全国的な教育研究拠点  ・大学や学部の枠を越えた連携による日本トップの研究拠点の形成  ・世界に開かれた教育拠点の形成  ・アジアをリードする技術者養成 ◆地域活性化の中核的拠点  ・地域のニーズに応じた人材育成拠点の形成  ・地域社会のシンクタンクとして様々な課題を解決する地域活性化機関 5 機能強化を実現するための方策 各大学の機能強化の視点  ▽ 強み・特色の重点化  ▽ グローバル化  ▽ イノベーション創出  ▽ 人材養成機能の強化 自主的・自律的な改善・発展を促す仕組みの構築  ①社会の変化に対応できる教育研究組織づくり  ②国際水準の教育研究の展開、積極的な留学生支援  ③大学発ベンチャー支援、理工系人材の戦略的育成  ④人事・給与システムの弾力化  ⑤ガバナンス機能の強化 6(1) 社会の変化に対応できる教育研究組識づくり ▽各大学と文部科学省が意見交換を行い、研究...

人生に余りなし

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福岡市南区の知的障害児通園施設「しいのみ学園」を設立した福岡教育大学名誉教授(教育学)の 昇地三郎(しょうち・さぶろう)さん が、去る11月27日、心不全のため福岡市内の病院でお亡くなりになりました。107歳でした。 心からご冥福をお祈りいたします。少し前の記事ですがご紹介します。 ◇ なすべきことはすべてした (産経新聞・産経抄) 兄弟は毎朝、障子の穴から通学する子供たちをうらやましそうに眺めていた。2人はともに、脳性小児まひだった。兄の有道さんは、学校でひどいいじめに遭い、中学2年で退学を余儀なくされる。弟の照彦さんは、小学校に入学すらできなかった。 当時、福岡学芸大学(現・福岡教育大)で心理学を教えていた父親の昇地三郎さんは、2人の姿を見ていて決意する。「自分で学校を作るしかない」。昭和29年、私財を投じて福岡市内に設立したのが、福祉施設「しいのみ学園」だ。 照彦さんを含めた12人が、最初の入園者となった。有道さんは、職員を志願する。小学校に通っていたとき、有道さんを抱いて鐘をたたかせてくれた、「小使さん」が念頭にあった。開園式で有道さんは、「小使」の肩書の入った名刺を、来賓の県知事らに堂々と差し出していた。妻の露子さんは、わが子の成長ぶりを涙を拭きながら見守っていたという。 「父ちゃんありがとう」という言葉を残して、有道さんは39歳で亡くなった。平成9年には露子さん、14年には照彦さん、翌年には兄や弟の面倒を見てくれ、いずれ園長を任せるつもりだった長女の邦子さんにも先立たれる。昇地さんは、96歳で家族のすべてを失った。 「『なすべきことはすべてした』という気持ちで、彼ら、彼女らを見送ってきた」と著書に書いている。昇地さんは悲しみに浸る間もなく、障害児教育について、講演に力を注ぎ、世界中を飛び回った。 100歳を超えてからは、長寿がテーマになることも多くなった。昇地さんの訃報が先週届いた。107歳の大往生である。3年後に横浜で開かれる「国際心理学会」で、「黒田節」を披露するのを楽しみにしていたそうだ。 106歳を越えて、私がいま伝えたいこと 著者 : 昇地三郎 こう書房 発売日 : 2012-08-02 ブクログでレビューを見る»

結論が出せない組織

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学校法人東邦学園愛知東邦大学理事・法人事務局長/学長補佐の 増田貴治 さんが書かれた論考「 組織機能の実効性を高める 」( 文部科学教育通信 No.327 2013.11.11 )をご紹介します。 「大学のガバナンス改革」は、先月、文部科学省によって策定された「 国立大学改革プラン 」の大きな柱の一つでもあり、中央教育審議会大学分科会組織運営部会による「審議のまとめ」が年内にも取りまとめられる予定になっています。時宜を得た論考ではないでしょうか。 ◇ ウィーン会議を続けていて良いのか 「会議は踊る。されど進まず」。ウィーン会議(1814年9月-1815年6月)に参加した欧州各国代表が饗宴に興じて、議事が一向に進まない様から得た揶揄である。会議はナポレオン敗戦後の欧州体制を決めるために召集されたが、9か月もかかった。参加国の利害が対立、元首や大使らの駆け引きに終始した。そして夕方になると、豪華絢欄なシェーンブルン宮殿で開かれる晩餐会や舞踏会、音楽会の楽しみに明け暮れた。 ウィーン会議では、議決する本来の会議と宴との重み付けが逆転していた。全体会議は一度も開かれず、もっぱら各委員会や裏折衝が欧州の新秩序を決する場となった。俗事から離れ、あまりに優雅な会議のあり様は、2世紀経た今も延々と議論に時間を費やす大学の姿を想起させる。流刑地にいたはずのナポレオンが脱出してフランスに戻ったことが、終わる気配のない会議を終結させた故事。大学も、外部から強い刺激がなければ自ら変えられないのだろうか。 迅速な意思決定を阻害する風土 大学では一般的に、課題や問題が生じれば、まず担当委員会や部署、特設プロジェクトチームが対応策を考える。それを意思決定の手順に従って、審議していく。関連する組織やメンバーすべての協議・調整を経て、理事会や教授会などの最高意思決定機関のもとで最終決定し、実行に移す。 問題は、「外的な環境変化」の速さに「意思決定に伴う組織対応」の速さが適切かどうかだ。社会情勢の変化から先行きを見通して、変えるべき速度も考える必要がある。しかし、結論が出るまでに想定以上の時間を要することがしばしばある。常態化すれば、外部環境と大学がずれてしまう。 学校教育法第93条は「大学には、重要な事項を審議するため、教授会を置かなければならない」とし、同法施...

生きるということ

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ブログ「 人の心に灯をともす 」から「 メリーゴーランド 」(2013年12月3日)を抜粋してご紹介します。 ◇ 結婚を控えた娘に いよいよ来月、結婚するんやね。 おめでとう。 ジューン・ブライドに憧れていたはずやのに、きみは結局、お母さんの旅立った8月を、式の日に選びました。 あなたの母親であり、私の妻であった、我々の最愛の女性は、ある、小さな記事として新聞にも掲載された交通事故により、きみがまだ6歳の時に亡くなりました。 突然すぎて、悲しみ抜いて、途方に暮れて、精神的に参ってしまった私は、死のうとしたんです。 バカなことに、きみを連れてお母さんを追いかけようとした。 その日、最後の思い出にと、家族でよく出かけた遊園地に2人で行きました。 君は嬉しそうに、はしゃぎ回った。 いつも家族で乗ったメリーゴーランドにひとりで乗るきみを、私は精いっぱいの笑顔を作って、だけど力なく手を振って、きみが「お父さーん」と呼ぶ声に必死で答えていました。 とにかくきみは楽しそうで、これが最後の遊園地になることも知らずに、いや、今日が最後の日であることも知らずに、元気いっぱいに走っては、乗り物をハシゴしてた。 きみが楽しげであればあるほど心は痛んで、でも、心が痛めば傷むほど、必死で笑顔を作るようにしました。 やがて急流すべりを乗り終わって、こちらに駆けつけてきたきみは、満足げな表情で見上げつつ、私と手をつないで、ニコニコしながらこう言いました。 「もういいよ、お父さん。 もう、お母さんのところに行こ」 きみは気づいていたんやね。 きみを抱いたまま、ムリヤリ、父親の私がこの世を去ろうとしていたことを、なぜか知っていたんやね。 この言葉で、私はハッと目が覚めました。 私はこんなことを言った。 「あほ! お母さんに怒られるぞ、ミサト! いつか、お母さんがゴハン作って待ってるのに、迎えに来てくれたオマエと駅前の焼鳥屋に寄り道した時みたいに、『そんな勝手なことするんやったら、二人で出て行きなさい!』って、お母さんスネるぞ! スネたらひつこいぞ~!」 こう言うときみは・・・、お葬式の日以来、お母さんのことでは全く泣かなかったミサトは、セキを切ったように大きな声で泣きだしたね。 24年前のあの日の...