逆境や問題から学ぶことができ、成長することができる人は、それを「人のせいにしない」。
そして、まわりのせいや、政治や時代のせいにはしない。
政府が悪い、トップが悪いといくら言っても、今まで起きてしまったことの状況は変わらない。
ダメな経営者が「景気が悪いから我が社も悪い」と言っているようなものだ。
つまり逆に、「景気がいいから我が社も良い」というなら、その経営者はいらないことになる。
すべて景気任せだからだ。
声高に誰かを非難している人は、自分の胸に手を当てて考えた方がいい。
もし、自分がそのトップの座にあったらどんな手を打つかと。
もっとましな手が打てたのかと。
決断を下すには、様々な条件が重なり、何かを選べば何かを捨てなければならない。
全員がオッケーになってハッピーになることなどこの世に一つもない。
そして、状況は刻々と変わり、昨日打った手は今日は正解ではない。
その中で決断するのだ。
結果を非難するのは誰でもできる。
それは、冷暖房の効いたテレビの前で、死闘を繰り広げるボクサーを見て罵(ののし)るようなもの。
「逆境に対する姿勢で人は問われる」
今、生かされていることに感謝し…
人のせいにせず、さわがず、
目の前のやるべきことを淡々とまっとうする人でありたい。
(出典)逆境に対する姿勢で人は問われる|人の心に灯をともす