「小学」は、「修己治人(しゅうこちじん)」を説いています。
「修己治人」とは、「己を修(おさ)め、人を治(おさ)める」ことです。
まず、自分が修養に努め、魂を磨き、徳を高めることです。
自分という人間をつくり上げた上で、その徳をもってリーダーシップを発揮したり、世の中を治めていくことです。
自分ができていないのに、人にあれこれ指図したり、人を動かせないと嘆くのはお門違いだということです。
人に偉そうなことを言う前にまず、自分をつくること、自分を磨くことが大事だという教えです。
また、「大学」にも「修身斉家治国平天下(しゅうしんせいかちこくへいてんか)」という言葉があります。
天下を治めるには、まず自分の行いを正しくし、次に家(家庭や会社)をととのえ、そののちに国を治めるということ。
自分や自分の家庭が乱れている人が、天下国家を論じるなど問題外だ、ということです。
あれこれ大きなことを言う前に…
まず、怠け心を排し、身を慎むことができる人でありたいと思います。