2009年9月4日金曜日

新型インフルエンザと大学入試

新型インフルエンザが拡大していることを受け、文部科学省は9月4日(金曜日)に、大学入試での対応策を検討する作業部会の初会合を開いたようです。この作業部会では、患者の受験機会を確保するために、追試験を行うなどの対応について検討し、11月には一定の結論を出すことにしているようです。

結論は11月? この間にも感染者はまちがいなく拡大しますし、各大学では様々な入試対策を講じなければなりません。ちょっとのんびりしているような気がしますがいかがでしょうか?。

一方、国立大学協会は、9月3日(木曜日)に入試委員会を開催し対応を協議しています。概ね了承された資料を入手しましたので主な内容をご紹介します。


平成22年度大学入試センター試験の実施日程等について


1 実施日程について


原則として本試験は所定の期日により実施すること。

2 追試験の実施について

追試験受験者が例年より大幅に増加することが想定されるため、会場を現在の2箇所から、例えば各都道府県に1箇所ずつ設けるなど、予め相当数の会場を準備されることが望ましい。
また、受験者救済の観点から、追試験の実施日程を延期する場合には、遅くとも本試験の2週間後(※1月30日及び1月31日)に実施することが望ましい。
※個別学力検査等〔前期日程〕の実施について、所定の期日(2月25日、26日)を延期することなく実施可能と考えられる最終期日



平成22年度国立大学一般入試に係る緊急時の対応方針(案)


1 基本的方向性

国立大学の果たすべき使命・役割に鑑み、志願者の受験機会の確保に最大限努めるものとする。

2 個別学力検査等について

 (1)実施期日

原則として所定の期日により実施するものとする。

(2)新型インフルエンザ罹患等、入学志願者本人の責に帰すことができない特別の配慮を要する理由により受験できなかった者への受験機会付与の在り方

(2-1)追試験の実施について

各国立大学は前期日程及び後期日程の各々について、原則として以下の日程により追試験を実施するものとする。
その際、予め予備問題を作成するなど適切な代替の選抜方法により対応するものとする。
なお、追試験を実施できない特別な事由がある場合は、入試委員会に協議するものとする。

【追試験実施期日】

本試験(所定の期日により実施される前期日程及び後期日程試験)の1週間後に実施するものとする。

前期日程:3月4日以降に実施する。

後期日程:3月19日以降に実施する。

【合格発表】

所定の合格発表期日を変更してもよいが、本試験と追試験あわせて合格発表を行うものとする。なお、日程については次のとおりとする。

前期日程:後期日程本試験実施期日の前々日までに発表することが望ましい。

後期日程:3月24日までに行う。

(2-2)追試験対象者について

対象者の認定については、平成22年度大学入試センター試験における認定方法に準じて各大学において行うものとする。

(2-3)追試験実施決定時期について

志願者へ受験票を送付する際、実施日程等について通知するものとする。

(3)入学志願者本人の責に帰すことができない特別の配慮を要する理由によりセンター試験を受験できなかった者への対応

各国立大学における代替の選抜方法による受験機会付与の在り方について文部科学省とも相談しながら今後検討を進めていくものとする。

3 その他

(1)強毒性の新型インフルエンザ発生等により、大学入試センター試験や個別学力検査等を4月以降に実施せざるを得ないなど、入学者選抜実施日程が大きく変更される場合等については、文部科学省を含め関係機関において別途協議するものとする。

(2)各国立大学は、個別学力検査等の試験実施期日を変更する場合は、国立大学協会に報告(緊急の場合は事後でも構わない。)するものとする。

(3)国立大学協会内に危機管理対応検討チームを設置する。なお、メンバー構成については、専務理事、常務理事、在京の入試委員会専門委員等とする。