2009年4月22日水曜日

大学という職場を異動するということ

これまでいくつかの大学を異動してきました。

異動直後は、見知らぬ人々や職場の風土への不慣れから、かなりのストレスを感じますし、心身ともに疲れます。

ただ、大学というアカデミックな職場環境に包まれ、いずれの大学も概ね職務内容が共通していることも手伝って、時間の経過とともに人や仕事に慣れ、自分のペースで行動することができるようになります。

大学間の異動には多様なメリットとデメリットが伴いますし、その内容、感じ方は置かれた立場や取り巻く環境によって人それぞれです。

ただ、おそらく誰にでも共通することとして、異動前後の大学を比較し、それぞれの善し悪しを確実に肌で感じることができることではないでしょうか。

もちろん大学の違いは、それぞれの大学の歴史、文化、規模、構成など様々な要因が絡み合ってできあがった、ある種の個性、特色として確立しているものであり、単純な比較はできないと思います。

ただし、例えば、国立大学で言えば、その使命・役割や、法人化という大きな制度変革のメリットの活かし方など、一つの客観的な共通の物差しで測ってみると、結構おもしろい見方ができるのではないかと思います。

もちろん、諸データによる机上の比較は可能ですが、異動を通じて人に触れ合いながらその大学を感じ、比較してみることも結構重要なことだと思いますし、これは誰にでもできることではありません。

今後この日記でも、これまで経験した様々な形態の大学の比較を基に、大学が特殊で閉鎖的なものではなく、社会に透明性をもって開かれ、社会から必要とされるためのあるべき姿に一歩でも近づくべきものであることを自分なりに書いていきたいと思います。