2010年10月23日土曜日

生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)

現在、名古屋では、いわゆるCOP10が開催されています。

COP(Conference of the Parties)10とは、簡単に申し上げれば、多様な生き物や生息環境を守り、その恵みを将来にわたって利用するために結ばれた生物多様性条約の締約国が集まる第10回目の会議のことです。

現在、この地球上には、確認されている範囲だけでも約175万種の生物が存在し、これら多様な生物が網目のように様々な関係でつながり、支え合いながら生きています。しかし、国連によれば、人間は種の絶滅速度をここ数百年でおよそ1,000倍に加速させており、たくさんの生き物たちを危機的な状況に陥らせているそうです。

この多様な生物をその生息環境とともに保全するために、生物の多様性に関する条約が1992年に採択されました。2002年の第6回締約国会議では、「2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という目標が合意されており、目標の達成状況などを検証する節目の会議が、現在名古屋市で開催されている生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)なのです。

COP10は、今月11日(月曜日)から29日(金曜日)まで開催されます。COP10の成功を祈念して、関連情報をいつくかご紹介します。
(後日追記)


COP10の名誉大使に、歌手のMISIA(ミーシャ)さんが任命され、活動されていることをご存知でしょうか。

MISIAさんは、2008年にアフリカの子どもを支援する団体「Child AFRICA」を設立し、国連機関と連携して貧困問題の撲滅を訴えている方でもあります。


頑張ってます MISIA COP10名誉大使に就任!(COP10名誉大使、アーティスト MISIA)

こんにちは、MISIAです。

この度、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長より生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)名誉大使に任命を頂きました。

皆さんは『生物多様性』という言葉を聞いたことがありますか?

私たち人間は、衣・食・住、全てにおいて自然界から、たくさんの恩恵を受けながら生きています。

しかし現在は、環境破壊などが原因で、この恩恵を受ける事が困難となってきました。この恩恵をこれからも受け続けるために何をすれば良いか?と考える際に、鍵となるものが『生物多様性』です。

『生物多様性』とは、生物の種・生態系・遺伝子、これら全てが多様である状態を示します。それは、生物がつながり合って生きていることを意味しています。

例えば、ただ一つの生き物が絶滅すると、その生き物が食べていた生き物が一気に増えたり、逆に、その生き物を食べていた生き物が一気に減少したり、生態系がガラリと変わってしまう可能性があります。

私たち人間が自然の恵みを享受していくためには、今、生物多様性に注目することが必要であると思います。

生物多様性損失の問題は、地球規模で起こっている問題です。

では何をすべきか?

生物多様性を保全する。生物多様性に配慮した形で、使ったら使った分だけ返すようにする。人間と自然と生き物が共生できる道を探す。

そのための会議、COP10が、今年10月に愛知県名古屋市で行われます。国連に加入するほぼ全ての国、192カ国とEUが参加する大きな国際会議です。今回は日本が議長国。

COP10のスローガンは「Life in harmony, into the future ~いのちの共生を、未来へ~」。

この問題を解決するためには、世界中の人々の知識と意識が必要です。

イベントや、ウェブサイトなどで学んだ事を伝えることをはじめ、COP10名誉大使の活動を通じて、生物多様性、そしてそこから見えてくる世界の問題に目を向け、みなさんと共に考え、行動していければと思っております。是非たくさんの方に生物多様性に関心を持って頂きたいです。

どうぞ、よろしくお願いします。(2010年5月20日 鳩山内閣メールマガジン 第31号)

執筆者の紹介
http://www.mmz.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2010/misia.html


MISIAオフィシャルサイト
MISIA-星空のライヴVI ENCORE 2010 International Year of Biodiversity SPOT30


MISIA、名誉大使を務めるCOP10で新曲を熱唱