「うばい合えばたらぬ わけ合えばあまる」 という相田みつを氏の言葉がある。
利己的な人だけがあつまり、利己的な行動の限りをつくすと、そのグループは自滅する。
うばい合えば足りぬ、と殺伐(さつばつ)として、最後はお互いに傷つけあうことになるからだ。
子どものうちは、他者の視点に立つことが苦手で、自己中心性が強い。
幼児性が残っている、人として未発達の段階だ。
幼児性が強い人は、自分の思い通りにならないと、拗(す)ねたり、他の人に当たり散らしたり、怒鳴ったりする。
つまり、利己の塊(かたまり)だということ。
人は、自分の幼児性を削ることによって、大人になる。
自己中心的な考えから、利他の心に変わっていくということだ。
「人が成熟するとは自己中心性を離れること」という言葉を胸に刻みたい。