下学して上達す
下学とは日常の雑事を尽くすの意。
それゆえ日常の雑事雑用を軽んじては、真の哲学や宗教の世界には入りえないというほどの意味。
人間はおっくうがる心を刻々に切り捨てねばならぬ。
そして齢をとるほどそれが凄まじくならねばなるまい。
目の前の一つ事に命を込める。
それが雑事であろうと何であろうと、与えられた一事に懸命に取り組む姿にひとは感動する。
倦(う)まず弛(たゆ)まず、コツコツコツコツと。
どんな小さな仕事でも、バカにせず、軽んぜず、自分の持てる力の限り頑張る。
そんな姿を人は見ている。
「万事入精(にゅうせい)」
万事に丹精を込めて生きてゆきたい。