これは名言である。
どんなに悪く見える経験でも、その中に隠されたいいことを探し求めよう。
いかなる状況でも悲観主義に陥らず、つねにいいことを見つける習慣を確立すれば、人生の質を飛躍的に高めることができる。
経験それ自体は中立的だが、それに対する物の見方がそれをよいことにしたり悪いことにしたりするのだ。
物の見方を改善する1つの方法は、ポジティブな表現を使うことである。
たとえば、「失敗」を「学習経験」と言い換えるのがそうだ。
ポジティブな表現を使って、自分が置かれている状況に対する解釈を変える具体例を紹介しよう。
私は失業者だ。→ 私は自分に合う仕事を見つけるために時間をとっている。
私は病人だ。→ 私は健康を取り戻すためにしばらく休養を必要としている。
私は問題を抱えている。→ 私は成長するための機会に恵まれている。
私は失敗してしまった。→ 私はこの素晴らしい学習経験を今後に生かす。
私は何をしてもダメだ。→ 私はこれから飛躍を遂げるために全力を尽くす。
■楽観主義者はドーナツを見て喜び、悲観主義者はドーナツの穴を見て悲しむ(オスカー・ワイルド)
■悲観主義者とは、チャンスがドアをノックしても「うるさい」と嘆く人のことだ。(オスカー・ワイルド)
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「過去は変えられるが、未来は変えられない」
過去に起きた出来事が「不幸だった」「つらい経験だった」と思えばそうなるし、あのおかげで「自分は成長した」「今の自分がある」「だからすべてがよかった」と思えばそうなる。
つまり、見方一つ、考え方一つで、過去は変えられるということ。
「幸福は、不幸の顔をしてあらわれる」という言葉がある。
何かが起きたその時は、「嫌なことが起きてしまった」と一瞬思う。
しかし、少したってみてそれを考えると「あのことが幸せを運んでくれたんだ」と思えることは多い。
ただし、「不幸の顔」があらわれたときに、文句や不平不満、グチ、泣き言を言ってしまうと、後から「幸福」はあらわれない。
なぜなら、口から発した言葉は現実化するからだ。
つまり、文句や不平不満、グチ、泣き言をいえば言うほど、もっと言いたくなるような現象があらわれる。
その悪い循環を断ち切る言葉はたった一つ、「ありがとう」という感謝の言葉。
嫌なことがあったとき、はじめに「ありがとう」と言ってから言葉を続けると、後の言葉はすべてポジティブに変わってくる。
「そのように考えるからそうなる」
どんなときも、よき言葉を発したい。