無駄なことだというが
何もそんなことばに
耳を貸す必要はない
せっせと磨くのだ
刀は光らないかも知れないが
磨く本人が変わってくる
つまり刀がすまぬすまぬと言いながら
磨く本人を光るものにしてくれるのだ
そこが甚深微妙の世界だ
だからせっせと磨くのだ
坂村真民
物事を惰性で行なっていたら、磨かれるものも磨かれない。
一見無駄に思われること、自分ではなくてもいいようなことに真面目に取り組むこと、
人の嫌がることを率先して引き受けることで、
やってることそのものが光らなくとも、
それに取り組んでいる自分自身が磨かれてくるのですね。
そのことを知っているか知らないかで、取り組み姿勢も変わってくるでしょう。
『自ら変えられるものは変化を起こし、変えられないものは受け入れること。』
物事に対峙したときは、このどちらかの姿勢で臨むと良い。
そして後者だった場合には、鈍刀を磨くつもりで取り組むことが大事なのです。