2009年10月12日月曜日

大学入試に向けた新型インフルエンザ対策

新型インフルエンザ患者数の激増が報じられています。義務教育諸学校では、学級閉鎖が拡大しています。

一方、新型インフルエンザの国産ワクチンの出荷がようやく9日から始まりました。初回出荷は59万人分で、今月19日から医療従事者を対象に予防接種が始まるようです。

大学関係で心配なのはなんといってもこれからシーズンを迎える入学試験への影響です。既にご存知の方も多いと思いますが、文部科学省は去る8日、新型インフルエンザの感染拡大に対する大学入試での対応策を発表しました。

詳細は、こちら(文部科学省のホームページ)をご覧いただくとして、ここでは対応策のポイントをご紹介します。


平成22年度大学入学者選抜に係る新型インフルエンザ対応方針(ポイント)

1 大学入試センター試験について

(1)大学入試センター試験本試験の実施時期

社会的な混乱を招かないよう、当初の予定通りの日程(平成22年1月16日、17日)で実施する。

(2)大学入試センター試験追試験の実施時期等

治療や万全な試験実施の準備に要する日数等を考慮し、追試験を本試験の2週間後(平成22年1月30日、31日)に実施する。(これまでは本試験の1週間後)

全都道府県で試験会場を確保する。(これまでは東京、関西地区の2か所)

2 各大学の個別学力検査について

各大学に追試験などの受験機会の確保を要請する。(本文では、1)各大学の個別学力検査の追試験等の実施、2)関係機関との連携・協力体制の構築、3)その他の留意事項について記載されてあり、大学関係者の方々は必読かと思われます。)

3 受験会場の衛生管理体制等の構築

大学入試センター及び各大学に、マスク、速乾性アルコール製剤等の準備や、発熱・咳等の症状のある者を対象とした別室での受験実施などを要請する。

4 受験生等への情報提供

大学入試センター及び各大学に、新型インフルエンザに係る対応について確実に受験生に伝わるよう、郵送による周知のほか、専用電話の開設、ホームページの活用などを要請する。