「過去の話ばかりする人」と「未来を語る人」がいたら、誰もが「未来を語る人」と一緒にいたいと思う。
過去の「武勇伝」や「昔はすごかった」という自慢話や、「昔はほんとに大変だった」という苦労話。
昔をなつかしむ人には、現状に不満がある人が多い。
今の現状に不平不満がある人が、未来を語ることはない。
「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意思によるものである」
と、フランスの哲学者、アランは言った。
人は、なんの努力もしなければ、すなわち、怠けていると「悲観主義」になる。
「楽観主義」になるには、意思がいる、すなわち、努力がいる、ということだ。
だからこそ、努力する人は夢や未来を語り、希望を語ることができる。
怠けている人は、不平不満を語り、悲観主義となる。
安岡正篤師は、「徳とは無類の明るさのことである」といった。
未来を語り、希望を語る人には無類の明るさがある。
つまり、それが徳のある人。
「努力する人は希望を語る」という言葉を胸に刻みたい。