2025年1月3日金曜日

記事紹介|人生はマラソン

中国明末期の洪自誠(こう・じせい)が書いた「菜根譚(さいこんたん)」の中にこんな言葉がある。

「人を看(み)るには、只だ後の半截(はんせつ)を看よ」

人の値打ちは後半生で決まる。

後半生の生き方をみるだけで、その人の価値がわかる。

人の真価は、人生の後半生の生き方にかかっている、ということだ。

前半生、どんなにいい学校を出ようが、一流の会社に入って、豪華な家を建て、お金を稼いで日の当たる道を歩こうが、後半生が不遇で、幸せとは程遠い人生を送るなら、それは寂しい人生で終わることになる。

「終わりよければすべてよし」というシェイクスピアの言葉の通り、映画でも同じだが、途中どんなにひどいことやつらいことが起ころうと、最後のエンディングがハッピーで終わるなら、ハッピーな映画ということになる。

これは人生も同じだ。

前半生での華々しい経歴、学歴や職歴、あるいはスポットライトを浴びた様々な受賞歴も、称賛された素晴らしい美貌も、仕事の成功体験も、いずれも100メートル走で1等になったようなもの。

長いマラソンのような人生においては、一瞬の出来事だ。

だからこそ、人生の後半生で大事なことは、後半を過ぎれば過ぎるほど、気を抜いてはいけないということ。

前半生より、さらに・・・

自分に厳しく生きようと思うこと。

自分を磨くこと。

学ぶこと。

「人生というのはマラソン」という言葉を胸に刻みたい。

記事:人生というのはマラソン|人の心に灯をともす