ブログ「人の心に灯をともす」から「淡々と生きること」(2014年4月26日)を抜粋してご紹介します。
「夢や希望を持って、それを語りなさい。それに向かって行きなさい、という表現もあふれています。
夢や希望というのは耳にはいい響きですが、よく考えてみると、結局は『足りないこと』を言っているにすぎないのです。
『あれが足りない。これが足りない。あれを寄こせ。これを寄こせ』と言うことを夢や希望であると吹聴しています。
これは突きつめていくと、エゴなのです。
私たちは九千九百九十の喜びを宇宙からいただいているのに、足りない十個を挙げて、それを『寄こせ、寄こせ』と言っているのです。
『その十個を手に入れたら幸せだ。手に入らなかったら不幸だ』と」
我々は、今ある幸せに感謝しないで、「足りない、足りない」、「もっと欲しい」と言っている。
何か特別な面白いイベントがなければつまらない、不幸だ、と。
しかし、淡々と過ぎていく平和で単調な毎日こそ、幸せだということに気づかない。
世界のどこか、戦争や紛争が起こっている地域、飢餓にあえいでいる国々、独裁的で自由のない国家、に行ってみれば、それはすぐわかる。
「淡々と生きること」
この日本に生まれた幸せ、そして、今生きている幸せに感謝したい。