舞台では、与えられた役割を淡々と演じる。
通行人なら通行人を、主役の引き立て役なら引き立て役を。
うまく演じるためには必死で稽古するが、しかしときとして、最初に与えられた脚本も、突如として変わることがある。
だから、いままで覚えたセリフが無くなり、必死の努力がまったく無になることもたびたびだ。
急に脚本が変わった場合は、アドリブでやるしかない。
アドリブは日頃の自分の実力がモロに出る。
頭が真っ白になって、一言も言えなくなるときもある。
ぶっつけ本番でやるしかない。
人生もまったく同じだ。
予測のできない変化をどう受け止めるか。
「さあ、きたぞ」と笑ってニコニコ、ワクワクしながらそれを味わって素敵な経験とするのか、「参ったな、想定外だ」と不満を言って、不機嫌になるのか。
神さまは、舞台を面白くするために、大きく脚本を変える。
だからこそ、それを面白がったり、楽しんだりして、自分の価値を高めるための肥(こ)やしとすることが必要だ。
変化は、神さまからのプレゼント。
やってくる様々な変化をワクワク楽しめる人でありたい。