先知後行とは、先に正しい知識を得たのち、それをもとに行動しなさい、という考え方。
それに対する概念として、王陽明は「知行合一(ちこうごういつ)」を唱えた。
知識と行動は、分けることのできないものであり、表裏一体であるとの考え方だ。
本当の知とは実践を伴うものであるということ。
正しい知識や思想を得るために、まずは勉強しなければいけない、という人は多い。
今の学校教育がまさにそれだ。
知識を得るのがいけないと言っているのではない、ただ頭に知識を詰め込むだけ詰め込んで、それをアウトプットしない人が如何に多いかということだ。
本来は、知識と行動というアウトプットは表裏一体のもの。
準備もなしに「とにかく走り出せ」というのは少し乱暴ではあるが、現代人はそのくらいのスピード感でちょうどいい。
薩摩には、西郷隆盛や大久保利通らをつくり上げた、郷中教育というのがあった。
その中にこんな言葉が残されている。
「泣こかい 飛ぼかい 泣こよか ひっ飛べ」
高いところから、飛び降りようかどうしようか迷って泣く子供に向かって、「泣くくらいなら、サッサと飛び降りろ」と言ったのだ。
ぐずぐず考えてないで行動しろ、ということだ。
「地球は行動の星」
ぐずぐず考えていないで、さっさと行動できる人でありたい。