論語の中にこんな言葉がある。
《子曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。》
孔子は言った。
たとえ専門の知識があったとしても、それを好きな人間にはかなわない。
好きな人間も、それを楽しんでいる者にはかなわない。
仕事にしろ、学びにしろ、最後はそれを楽しんでやっている者には誰もかなわない、ということだ。
「好き」と「楽しい」という感情はとてつもないパワーを秘めている。
人から「頼まれる」人生を送っている人は、一見すると「流されている」ように見える。
自分の意思が入っていないからだ。
しかし、その頼まれごとを引き受け続けると、その中に、「好き」や「楽しさ」を見つけることが容易にできるようになる。
つまり、どんな環境に置かれても、その場を楽しむことができるようになるということ。
すると、知らないうちに、自分が思ってもみない場所にいることがわかる時がくる。
『「流される」から遠くへ行ける』という言葉を胸に刻みたい。」