以前この日記「命をつなぐ -がんばれ!宮原敬助くん-」で、熊本赤十字病院に入院し、「拡張型心筋症」という難病と闘っている宮原敬助君(1991年生)のドイツ・バードューンハウゼン心臓病センターでの心臓移植を実現しようとする支援活動についてご紹介したことがあります。
このたび、ドイツでの移植を受けるための渡航費や手術費として必要な資金が心ある方達の寄付により集まり、移植が実現することになったそうです。移植の成功を心からお祈りいたします。
募金で心臓移植へ 17歳「元気になって恩返ししたい」(2009年2月26日 朝日新聞)
重い心臓病を抱えた熊本市の宮原敬助君(17)が、心臓移植に向けて3月16日にドイツに渡航する。費用を募った支援団体「敬助君を救う会」は26日、熊本県庁で記者会見し、寄付1億円余が集まったと報告、謝意を表した。
宮原君は心筋が拡張して薄くなり、心臓が機能しなくなる「拡張型心筋症」と診断され、08年9月には余命数カ月と宣告された。国内より早く移植が受けられる可能性が高いドイツでの移植に望みを託し、両親や知人らが11月に「救う会」を設立。渡航や手術費として必要な8600万円を目標に九州各地で募金し、23日までに1億564万8273円が集まった。
父親の広一さん(51)は会見で「みなさんの思いを大切に、一歩一歩進んでいきたい」と話した。宮原君も「必ず元気になって、今度はぼくが恩返ししたい」とのコメントを寄せた。救う会はホームページで渡航後の経過も報告する。
国内では、ドナー不足や臓器売買が問題になり、海外で移植患者受け入れを制限する動きもある。救う会の高木健二代表(41)は「助かる道があれば、その道を選ぶのが親心。海外移植の道が狭まる可能性もあり、国内で早く手術できる態勢をとってほしい」と語った。