まず指摘しておきたいのは、この世に重要でない仕事はひとつもないということだ。会社が繁栄するためには、初歩的な仕事が不可欠である。たとえばレストランでは、トイレの掃除をする人はたいへん重要な役割を担っているといえる。もしトイレが汚れていたら、そのレストランの客は激減するだろう。考えようによっては、トイレが清潔であるほうが、料理がおいしいことよりも大切かもしれない。
どんな仕事にもチャンスはある。もしあなたが常に自分の仕事にベストを尽くしていれば、会社の人たちは必ず気づく。上司はあなたを高く評価し、より高いポストを与えてくれるはずだ。
とはいえ、いつ昇進できるかについては、組織によっても、あなたの能力によっても違いがあるだろう。しかし、ひとつだけはっきり言えるのは、短期間に出世することはできないということだ。
自分の評判を確立して高い地位につくためには何年、何十年という月日がかかる。自分の仕事を毎日一生懸命にして、自分の価値を証明して初めて、昇進できるのだ。周囲の人は必ずあなたの業績に気づく。それまでは辛包強く努力を積み重ねて、常にベストを尽くし、自分が組織の貴重な一員であることを証明しよう。