3連休を使って、ユネスコの「世界記憶遺産」に登録された「山本作兵衛コレクション」展(福岡県田川市石炭・歴史博物館)に行ってきました。開幕直後ということもあって、大勢の来場者でした。
世界記憶遺産に登録された飯塚市出身の絵師・山本作兵衛(1892~1984年)さんは、炭鉱労働者としての体験を基に筑豊のヤマの仕事と生活を描いた記録画を数多く残しており、博物館には、コレクション697点のうち、炭鉱記録や日記等627点が収蔵されています。
世界的に認められた作品を直接目にすることができとても感動しました。今後10月16日までは代表作を中心に展示され、10月18日~11月13日は「坑内労働/ヤマの暮らし」、11月15日~12月11日は「運搬/縁起・迷信・禁忌」、12月13日~来年1月9日は「ヤマの仕事/米騒動」をテーマに30点ずつが展示されるそうです。
なお、博物館の第一展示室には、石炭のなりたちや、石炭がどのようにして採掘されたか、炭鉱で働く人々や生活の様子が、イラスト、模型、道具、ジオラマを使って展示されています。また屋外展示場には、炭坑節に唄われた2本の大煙突や堅杭櫓、石炭の輸送に使われたSL、採炭・掘進・運搬などに使われたロードヘッダーなどの大型機械類、復元された炭鉱住宅などが展示されています。詳しくは博物館のオフィシャルサイトをご覧ください。
このように、この博物館では、石炭産業の歴史が一目でわかるようになっていますので、ぜひ立ち寄られてはいかがでしょうか。
(参考)ユネスコ・世界記憶遺産の一覧(NAVER)