フランスの政治哲学者、ジャン・ジャック・ルソーは、「慣習とは反対の道を行け。そうすれば、ほぼいつでもうまくいく」と書いてあります。
アップル・コンピューターのすばらしい広告は、「異なる考えをもて」と、われわれをそそのかします。
あるいは、わたしはリーダーシップに関する講演で、聴いている人たちに向かって、「大勢の人のあとについていけば、行きつく先はたいてい出口です」といっています。
豊かで実りある人生を送るには、自分自身のレースを走ることが欠かせません。
あなたのユニークさを犠牲にしてまで、社会的なプレッシャーという要求に屈するのはやめましょう。
世界でもっとも賢明で有能な人びとの一生を調べてみると、彼らは他人からどう思われようと気にしていなかったことがわかるでしょう。
世論に押されて行動するのではなく、自分の心の声にしたがう勇気をもっていました。
人通りの少ない道を歩むことによって、彼らは夢想だにしなかった成功を手に入れたのです。
慣習にとらわれないようにすることの重要さを説いている最高の引用句のひとつは、小説家のクリストファー・モーリーのことばです。
「毎日、ほかのだれも読んでいないものを読みなさい。毎日、ほかのだれも考えていないことを考えなさい。いつも満場一致の一員になることは、心にとってけっしていいことではありません」
そして、最高のものは哲学者のエマソンのことばでしょう。
「世の中にあって、世の中の意見に生きるのはたやすい。ひとりのとき、自分の意見に生きるのはたやすい。だが、偉大な人間とは、群衆のなかにあって、みごとに孤高を保てる人物である」
ほかのみんながしているという理由で、なにかをしないようにしましょう。
しかるべき理由があって他人と違っているのは、賢明な生き方なのです。
アインシュタイン、ピカソ、ガリレオ、ベートーヴェンにきいてみるといいでしょう。
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みんながしていないこと、人と違う道を選ぶ人は、失敗しても人のせいにはしない。
人のせいにする人は、「みんながしている」「みんなそう思っている」というのを隠れ蓑(みの)にしてしまう。
「人と違うことをやるというのが、ぼくの基本ですから」(イチロー)
人と違うことをすることは、いばらの道、しんどい道。
「大勢の人のあとについていけば、行きつく先はたいてい出口です」
独自の道を行くことを恐れない人でありたい。