ブログ「今日言葉」から「しすぎない」(2015-02-24)をご紹介します。
仕事というものは、全部をやってはいけない。
八分まででいい。八分までが困難の道である。
あとの二分はたれでも出来る。
その二分は人にやらせて完成の功を譲ってしまう。
それでなければ大事業というものはできない。
司馬 遼太郎
歴史小説「竜馬がゆく」の中で作者である司馬遼太郎氏が、坂本龍馬に語らせていたのが、上記の言葉です。
大政奉還を提案した龍馬が、その後の新政府において自らの役職や手柄を求めず、薩長や岩倉具視に譲ろうとした場面です。
司馬氏はあとがきでこのようにも語っています。
『私心を去って自分をむなしくしておかなければ人は集まらない。人が集まることによって知恵と力が持ち寄られてくる。仕事をする人間というものの条件のひとつなのである。』
他の誰から認められなくても自分は知っている、認めている。その強さと謙遜が強さになっていくのでしょう。
俺が俺がの「我」を捨てて、お陰お陰の「げ」で生きる。