行動せずにいると疑念や恐怖が生まれる。
行動すれば自信と勇気が生まれる。
恐怖を克服したいなら、家でじっと考えるだけではいけない。
外へ出て忙しく過ごさなくてはならない。デール・カーネギー
様子見ではなく行動を選び、自動思考を振り切って動き出すと、おもしろいことが起こる。
悩んでいたことを忘れていくのだ。
これは単純に、行動しているとほかのことをする時間がなくなるからだ。
忙しく動き回りながら、同時に心の中の不安や嘆きに集中するのは難しい。
勢いもある。
いったん動き出してしまえば、そのあと動き続けるのはそう難しくない。
すごく長くて恐ろしげに見えた道のりも、スピードが出ているときはかすんで見えなくなる。
しかし、それにはまずキーを差し、エンジンをかけ、ギアを1速に入れなくちゃならない。
車は自力では走れない。あなたが乗り込むのを庭でじっと待っている。
ここは勘違いしがちなところだ。
人は誰しも、早くドライブをしたいと思っている。
前向きな気持ちになれば誰か別の運転手が人生を動かし、自信を持てば物事がもっと簡単に進むと思い込んでいる。
しかし、目的地へたどり着くにはあなた自身がハンドルを握らないといけない。
準備ができていなくても、シートベルトを締めてアクセルを踏まなければいけない。
今日から、今までと違うあなたになってほしい。
ネガティブで非生産的な思考から切り離された行動を取ってほしい。
今すぐ、目の前のタスクに着手しよう。
自分がどう思うかなんてどうでもいいから、動くんだ!
心がやる気になるのを待っていてはいけない。
自分を駆り立てる魔法のような感覚をいつまでも探していてはいけない。
ただ動こう。
思考は脇に置いて進もう。
心の準備ができていないときもあるだろう。
常に正しい行動を取れるわけでもないだろう。
それでも動こう。
やろう。
「ちょっとあとで」はナシだ。
今すぐだ。
もちろん、心はいつも「動くべきじゃない理由」を探し出す。
「やることはほかにもいろいろあるじゃないか」とささやきかけてくる。
「このあいだは動いたせいでストレスを感じ、不安になったじゃないか」と訴えかけてくる。
そうした思考に基づいた行動は取っちゃいけない。
取るべきは目の前のタスクに基づいた行動だ。
人生を変えるには行動を変えることだ。
それがただ一つの方法だ。