エピクテトスはこんな言葉を残した。
『記憶しておくがよい。
君は演劇の俳優である。
劇作家が望んでいる通りに、短編であれば短く、長編であれば長い劇を演じる俳優だ。
作家が君に物乞いの役を演じてもらいたければ、そんな端役でさえも君はごく自然に演じるように。
足が悪い人でも、殿様でも、庶民でも同じこと。
君の仕事は、与えられた役を立派に演じることだ。
その役を誰に割り振るかは、また別の人の仕事である。』(ダイヤモンドオンライン)より
俳優はどんな役を振り分けられるかわからない。
あるときは、「金持ち」また、あるときは「貧乏」で「病弱」であるかもしれない。
その役に、愚痴を言ったり、不平不満を持ったりせず、しっかりと堂々と演じなければならない。
置かれた場所で咲く、ということだ。
それが、「自分の意志の範囲内にあるものには全力を尽くして手を打つが、自分の意志の範囲外にあるもののことは考えない」ということ。
「誰もができる簡単なことを、誰もができないくらい続ける」(鍵山秀三郎)という言葉がある。
それがたとえば、福沢諭吉のいう「顔つきを明るくすること」。
そんな簡単なことを、誰もができないくらい徹底する。
振り分けられた役がどんな役であろうと、そこで一所懸命努力をすること。
そこで、一頭地を抜きんでること。
天変地異等、自分の範囲の及ばないことは考えず…
自分のできることを徹底する人でありたい。