人が成功するのは、ある日突然成功するわけではない。
平素の努力の集積によって成功する。
禍が起こるのも、その日に起こるのではない。
前から必ずその萌芽(ほうが)があるということである。
運をつかむのもまた、同じことだろう。
宝くじを当てる。
これは運をつかむことだろうか。
棚ぼた式に転がり込む幸運というのは、得てしてうたかたのごとく消え去るものである。
ことによると身の破滅にもなりかねない。
運をつかむには、運に恵まれるにふさわしい体質を作らなければならない。
言い換えれば、運を呼び寄せ、やってきた運をつかみ取るだけの実力を養わなければならない、ということである。
◇
よき結果が起こるのも、悪しき結果が起きるのも、その種はどこかで必ず蒔(ま)かれている。
それは、自分が蒔いている。
それを、「自業自得(じごうじとく)」という。
自分が蒔いた種は、自分にしか刈り取れない。
運をつかむには…
コツコツコツコツと努力を重ね、自分を磨き…
運をつかみとるだけの実力を身につけること。
よき運をつかみたい。