素直な心の内容10カ条
第一条 私心にとらわれない
素直な心というものは、私利私欲にとらわれることのない心、私心にとらわれることのない心である
第二条 耳を傾ける
素直な心というものは、だれに対しても何事に対しても、謙虚に耳を傾ける心である
第三条 寛容
素直な心の内容の中には、万物万人いっさいをゆるしいれる広い寛容の心というものも含まれている
第四条 実相が見える
素直な心というものは、物事のありのままの姿、本当の姿、実相というものが見える心である
第五条 道理を知る
素直な心というものは、広い視野から物事を見、その道理を知ることのできる心である
第六条 すべてに学ぶ心
素直な心というものは、すべてに対して学ぶ心で接し、そこから何らかの教えを得ようとする謙虚さをもった心である
第七条 融通無碍
素直な心というものは、自由自在に見方、考え方を変え、よりよく対処してゆくことのできる融通無碍の働きのある心である
第八条 平常心
素直な心というものは、どのような物事に対しても、平静に、冷静に対処してゆくことのできる心である
第九条 価値を知る
素直な心というものは、よいものはよいものと認識し、価値あるものはその価値を正しくみとめることのできる心である
第十条 広い愛の心
素直な心というものは、人間が本来備えている広い愛の心、慈悲の心を十二分に発揮させる心である
松下幸之助
上に立つ人は、自分の欠点をみずから知るとともに、それを部下の人たちに知ってもらい、それをカバーしてもらうようにすることが大事だと思う。
部下の人が全知全能でないごとく、上に立つ人とても完全無欠ではない。
部下の人よりは欠点は少ないかも知れないが、それでも何らかの欠点を持たないという人はいないだろう。
その欠点多き上司が自分の知恵、自分の力だけで仕事をすすめていこうとすれば、これは必ずといっていいほど失敗するだろう。
やはり、自分の欠点を部下の人に知ってもらい補ってもらってこそ、はじめて上司としての職責が全うできるのである。