2023年7月1日土曜日

博多祇園山笠・飾り山

福岡は、今日から夏の訪れを告げる「博多祇園山笠」でにぎわいます。今年は4年ぶりの通常開催となります。

そこで、恒例の週末ジョグは、これまで私が見たことのない「飾り山」をいくつか回ってみることにしました。

「飾り山」は、明治31年(1898年)以降に、実際に舁く背の低い「舁き山」に対し、据えて見物するための背の高い「山」として登場したそうです。毎年、舁き山を持つ「七流(しちながれ)」とは別に、福岡市内に14基建てられていて、本日7/1から7/14の深夜まで一般公開されています。

ちなみに、「流(ながれ)」とは、豊臣秀吉による天正15年(1587年)の「太閣町割り」が起源と言われています。東は御笠川、西は博多川を境にして町割りを行い、その一区画を「流(ながれ)」と呼びました。この「流(ながれ)」が博多祇園山笠のグループ単位の発祥となり、現在も「七流(しちながれ)」と呼ばれる千代流・恵比須流・土居流・大黒流 ・東流・中洲流・西流に受け継がれているそうです。

「博多祇園山笠」についての詳細は、こちらをご覧ください。

7/1~15開催、観客300万人超えの博多の風物詩 『博多祇園山笠』~その魅力と秘密~|フクリパ


「千代流」は、戦後に誕生した比較的新しい「流」ですが、舁き手の数も多く、統率のとれた動きで毎年存在感を発揮しています。


博多祇園山笠の山笠奉納の舞台となる櫛田神社の前の通りは、通称「土居通り」と呼ばれ、土居流はこの通りに面した町で構成されています。


「大黒流」の区域内である明治通りに面した複合商業施設「博多リバレイン」に建つ飾り山です。
毎年隣接する「博多座」と連携しており、表、見送りのどちらかに歌舞伎の演目をテーマにした飾りを展示します。



「中洲流」は、西日本一の歓楽街・中洲地域を地盤とし、昭和24年に興された比較的新しい流です。
毎年、高さ約13メートルの本格的な「飾り山笠」を建設しており、西日本一の歓楽街という土地柄、飾り山は夜遅くまでライトアップされており、多くの人の目を楽しませています。



JR博多駅の博多口に山小屋を構える飾り山で、絢爛豪華な飾り山笠は同駅に降り立った観光客やビジネスマンを魅了しています。