国立大学は今日から年末年始の休暇に入りました。と、のんきなことを言っている世情ではないわけですが・・・。
さて、平成21年度の政府予算案も確定し、国立大学の予算の内容も大枠見えてきています。
国立大学の運営費交付金(税金を原資として各大学に配分されるお金)については、効率化ルールを徹底し、各年度の予算額を名目値で対前年度比1%減(年率)とする「骨太方針2006」の決定に基づき、全体として対前年度▲118億円減の11,695億円が確保されました。また、12月22日には平成21年度の国立大学の入学定員(予定)が発表されましたが、今年度は医学部の大幅な入学定員増(361人)が大きな特徴になっています。
詳細について、独立行政法人国立大学財務・経営センターが配信するメルマガ(平成20年12月26日号)の中から関係記事を抜粋してご紹介します。
1 平成21年度国立大学法人予算内示の概要
平成21年度の国立大学法人(大学共同利用機関法人を含む90法人)の予算案の概要は以下のとおりです。
< 国立大学法人運営費交付金 >
国立大学法人等における教育研究活動を継続的・安定的に支えるとともに、社会のニーズに対応した様々な取組を支援するために必要な基盤的経費
平成21年度予定額 11,695億円 〔対前年度▲118億円減〕(平成20年度予算額11,813億円)
【増▲減要因】閣議決定(骨太方針2006)による▲1%
< 国立大学法人等の事業費 >
平成21年度予定額 21,757億円(受託事業収入等2,652億円を除く)
(内訳)運営費交付金 11,695億円、自己収入 10,062億円
< 教育研究組織の整備 >
(1)新規分野・先端的分野に必要な人材養成のための大学院の整備
(2)社会的要請の強い人材養成のための学部等の整備・医学部定員増 ほか
(3)これまでの入学実績に応じた大学院博士課程入学定員の減
(4)高度専門職業人養成のための専門職大学院の整備
(5)その他の組織整備
< 特別教育研究経費 > (980億円)
新たな教育研究ニーズに対応し、各国立大学等の個性や特色に応じた意欲的な取組を支援
(詳細)
平成21年度国立大学法人予算案概要(大学共同利用機関法人を含む90法人)
→http://cz.biglobe.ne.jp/cl/W0399/1/2201000109/1456868
平成21年度国立大学法人予定額の構成(大学共同利用機関法人を含む90法人)
→http://cz.biglobe.ne.jp/cl/W0399/2/2201000109/1456868
平成21年度国立大学法人予定額の概要(大学共同利用機関法人を含む90法人)
→http://cz.biglobe.ne.jp/cl/W0399/3/2201000109/1456868
平成21年度 教育研究の組織整備の概要
→http://cz.biglobe.ne.jp/cl/W0399/4/2201000109/1456868
〔文部科学省のホームページ〕
平成21年度文部科学省予算主要事項(概要版)P19に関連事項が記載されています。
→http://cz.biglobe.ne.jp/cl/W0399/5/2201000109/1456868
2 平成21年度国立大学の入学定員について(予定)(文部科学省情報)
平成20年12月22日に、平成21年度の国立大学の入学定員(予定)についてプレス発表されました。
< 大 学 >
全体で316人の増員(入学定員96,272人)
・医学部の入学定員増 361人(医学部を設置するすべての国立大学42大学)
< 大学院 >
博士課程で73人の減員(平成19年度以来3年連続の減員)(入学定員14,116人)
大学院全体では、295人の増員(入学定員57,456人)
1)修士課程 303人の増員(入学定員39,986人)
2)専門職学位課程 65人の増員(入学定員 3,354人)
3)博士課程 73人の減員(入学定員14,116人)
平成21年度国立大学の入学定員について(予定)
→http://cz.biglobe.ne.jp/cl/W0399/6/2201000109/1456868
平成21年度国立大学入学定員増減予定表(増減のある大学)
→http://cz.biglobe.ne.jp/cl/W0399/7/2201000109/1456868