多くの目標を持つことは、間違いではない。間違っているのは、それらを同時に達成しようとすることだ。たとえば、一度に5つの大きな目標を達成しようとしても、おそらくどれも成功しないだろう。
人間の心は、目標を追い求めるようにできている。しかし標的が多すぎると、どこにエネルギーを集中していいのかがわからなくなる。その結果、ひとつの目標から別の目標へと心がうつろい、特定の目標に集中して着実な進歩を遂げることができなくなるのである。
あれもこれもという姿勢でいるとエネルギーが分散し、力を集中することができなくなる。それに対しひとつの大ぎな目標に力を集中すれば、レーザービームのように焦点を当てることができて、目標を達成しやすくなる。そうやってひとつの目標が達成できたら、次の目標に移ればいい。
もちろん、同時に複数の目標を追い求めることができる場合もある。たとえば、健康のために運動をするという目標と、仕事上で設定した目標は両立する。しかし、同時に並行して追求できない目標もある。そういう場合はひとつずつ取りかかることだ。