高倉健さんって、ありがたいよね。
健さんが道をつけてくれたから、
日本人の俳優というだけで尊敬される。
松田 優作
米映画の「ブラックレイン」に出演した松田優作の言葉です。
昨夜多くの方が高倉健さんの訃報に胸を痛められたことでしょう。
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過去に「今日の言葉」で紹介させていただいたエピソードを再掲します。
元特攻隊員であった濱園重義さんをモデルにした映画『ホタル』。
主人公を演じた高倉健さんに、濱園さんは、
自らが特攻隊時代に愛用していたロンジンの時計をプレゼントしたのである。
しかし、その時計は既に動いていなかった。
高倉健さんは、ニューヨーク、さらにはロンジンの本社まで問い合わせて、
九十歳を超えた老職人を探し出し、ついにはロンジンの時計を動かすことに成功した。
高倉健さんは、動いたロンジンの時計を、再び濱園さんに返したのである。
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女優の綾瀬はるかさんが大河ドラマのお芝居について
高倉健さんがアドバイスされているやりとりがありました。
「綾瀬さんに
『大河ドラマでは会津弁を話すんですけど、どうやったら上手に話せるでしょうか』
と聞かれた健さんは、
『その土地の人たちとたくさん話して、方言を学びなさい』
という助言を授けたそうです」
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ここからはネットで紹介されていたお話しの引用です。
『幸福の黄色いハンカチ』の冒頭で、
刑務所から刑期を終え出所した直後の食堂で、
女性店員についでもらったグラスに入ったビールを深く味わうように飲み干した後、
ラーメンとカツ丼を食べるシーンがある。
その収録で「いかにもおいしそうに飲食する」リアリティの高い演技を見せ、
1テイクで山田洋次監督から0Kが出た。
あまりにも見事だったので、山田が問い尋ねると
「この撮影の為に2日間何も食べませんでした」
と言葉少なに語り、唖然とさせた。
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武田鉄矢さんが「幸福の黄色いハンカチ」の撮影当時を振り返ったときのこと。
「僕は素人俳優だから、監督にいつも怒られていましてね。
健さんが『お前、大変だったな』
となぐさめてくれるんですよ。
それで『オレばっかりいじめるんですよ』
と愚痴をこぼしたら、
『伸びないやつはしごかねえよ』と言ってくれて……。
宿まで泣きながら帰りましたよ」。
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健さんがヤクザ映画で売れている頃
小林稔侍さんは駆け出しで健さんの脇役。
稔侍さんの引越しが決まった時に健さんが高額な祝儀を渡そうとしたら
稔侍さんは固辞したそうです。
そしたら引越しの当日健さんは作業着を着て引越しの手伝いに現れたと。
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仕事でもプライベートでの振る舞いも、
こんな人になりたいと思える方でしたね。