2021年6月27日日曜日

記事紹介|自分を知る

細かいところによく気がつく人、「気が利くね」とよく言われる人、とくに目配りをしているわけでもないようなのに、いろいろなことを見つけたり気づいたりする人、あなたの周りにも一人や二人はいるのではないでしょうか。

こういう人は、運にも愛されると思います。

周りに対して好奇心が旺盛ですし、観察力もあり、注意力もあるので、どんな小さな出来事にも「あれ? 待てよ?」 と立ち止まり、考えます。

そして「これはこういうことだったのか」とそこから学ぶからです。

この「気づく力」がある人は、自分で自然に、さまざまなことに気づきます。

ですから、ものごとを吸収しやすく、成長もしやすいのです。 

こう書くと、「私も気づく力が欲しいと思っています。どうやったらそれは手に入るんですか」と思う人もいるでしょう。

実際、私は意外とよく気がつくほうなので、友人や知人から「どうやったら薫さんみたいにいろんなことに気がつくように なりますか」と聞かれることがよくあります。 

そんなときに私が言うのが、「とにかく、なんにでも興味を持ち、相手が喜ぶことを考えなさい」ということです。

興味や好奇心がなく、周りのことに無関心で無頓着な人には気づきはありません。 

人生はたくさんのチャンスやヒントや学びであふれていますが、こういった人はそれがまったくわからず、目に入らない気の毒な方です。

これは私の勝手な意見ですが、仕事があまりできない人というのは、才能や技術や経験などによってではなく、単に好奇心がたりなく、仕事に対して無関心になっているからだと思います。 

自分がいま何をやっているのか、なんのためにやっているのか、これをやることによってどんな結果になるのかに興味がなければ、おざなりな仕事になります。

また、一緒に仕事をする相手に関心がなければ、相手だってあなたに無関心になります。

自分の無関心が返ってきます。

相手に興味を持ち、相手がどうしたら喜ぶかを考えない仕事は、いい結果にはつながらないのです。 

周りに無関心な人は、周りもあなたに対して無関心です。

すると情報も入ってこないし、人も集まってこないし、何かあったときに便宜を図ってもらえるということもありません。

気づかない人は、気づくチャンスすら与えられないのです。 

これに対して、気づく力のある人は、つねに「気づく準備」が整っていますから、 ふとしたことでいろいろなことに気づきます。

時には、相手が自分でも気がつかなかったことに気がついて、その人の成長の手助けをすることにもなります。

すると、 自分もまたそこで成長するのです。 

他人のことを根掘り葉掘り聞けというわけではありませんが、差し障りのない範囲で、周りにいる人に関する情報はいつも集めておいたほうが絶対にいいのです。 

そのためには、好奇心と興味を持ち、質問をよくするようにすること。

人の話をぼんやり聞いていたのでは質問はできませんから、誰かと話をするときには、「このあと質問を三つしよう」などと決めておいて、好奇心のアンテナにひっかかったことをどんどん質問していきましょう。 

私の経験上、質問をするくせのある人は成功する人が多い。

人生では、そして仕事ではとくに「人を知る」ということはものすごく重要ですし、相手に「あなたに興味を持っています」とアピールすることは大切なことです。

それが「自分を知る」ということでもあるのです。 

自分の持つ「気づく力」を大きく伸ばすためにも、好奇心と興味を持つことをいつも忘れないようにすることです。

出典:「気づき」は好奇心が連れてくる|人の心に灯をともす