信頼関係を築いて好印象を与えるコミュニケーションのポイントは4つある。
- 相手を打ち負かそうとしない。コミュニケーションを議論と混同している人があまりにも多いのが現状だ。自分が正しくて相手が間違っていることを証明しようとすると、相手は腹を立てる。あなたは誰かからそういうことをされたらどう感じるだろうか。それは職場でも家庭でも同じことだ。
- 自分のことばかり話さない。相手に話をさせずに自分についての話ばかりしていると、相手のことはどうでもいいという印象を与えるおそれがある。こういう態度は相手に不快感を与えるので、相手はすぐに興ざめをし、あなたとかかわりを持ちたくないという気になってしまう。今後の課題として、自分が話している割合を全体の半分以下にするよう努力すべきだ。
- 相手の話を途中でさえぎらない。自分が次に話すことを考えながらコミュニケーションをすると、相手の話を聞くことに集中できなくなる。また、自分の考えがまとまると相手の話を途中でさえぎって話したくなる。だが、それは相手への侮辱である。相手の話を最後まで聞く習慣をつけることが不可欠だ。
- 相手より携帯電話を優先しない。昨今、外の世界と絶えずつながっていなければ不安を感じる人が増えている。そういう人は携帯電話の奴隷になりがちだ。たとえ会話の途中であっても、携帯電話が鳴ったりメールの到着を知らせたりすると、すぐに携帯電話を手にとる。離れたところにいる人のほうが目の前の相手より重要だと思っているのである。
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2006-06-15