2023年9月10日日曜日

記事紹介|IRに期待される機能と現実とのギャップ

記事のポイントをAIを用いて整理してみました。

近年、全国でIRに関する部署を設置する大学数は年々増え続けている。しかし、IR部署の位置づけや業務内容は多様であり、なかには部署を作ることが目的化しているような例も見受けられる。本来IRとはどのような機能を果たす部署なのか。そして、本来期待される機能と現実とのギャップはどのように解消されるのか。

  • IRは、大学の使命や目標を達成するために、客観的なデータを収集・分析し、意思決定を支援する機能である。
  • アメリカでは、IRとIE(Institutional Effectiveness)という概念が併せて用いられる。IEは、IRが提供する分析結果に基づいて実施された改善策が効果的であったかを検証しながら、望ましい成果に至るまでのプロセスを継続的に改善していく循環サイクルである。
  • 日本では、IRが細分化されて個別最適化された活動として捉えられがちである。これは、IRが新たな概念であり、既存の体制に無理が生じているためと考えられる。
  • 日本の大学は、アメリカの大学ほど社会へのアカウンタビリティが高くない。そのため、IRの目的や役割が明確に認識されておらず、横断的な活動として機能しづらい。
  • 大学全体でIRを効果的に活用するためには、IR業務自体の定義認識を揃え、IRの責任所在を明確にする必要がある。また、部署ごとのデータが統合され、横断的な分析が可能となる体制整備も求められる。

具体的には、以下の課題が挙げられる。

  • IRが部分最適化された活動として捉えられ、大学全体の課題解決につながらない。
  • IRの責任所在が明確になっておらず、横断的な活動が困難である。
  • 部署ごとのデータが統合されておらず、横断的な分析が困難である。

これらの課題を解決するためには、以下の対応が求められる。

  • IRの目的や役割を明確に認識し、大学全体で共有する。
  • IRの責任所在を明確にし、必要な権限を付与する。
  • 部署ごとのデータの統合を進める。

IRを効果的に活用することで、大学の経営や教学の改善につながる。今後、日本の大学においてもIRの重要性が高まっていくことが予想される。


山形大学におけるIRとIEの位置づけ


記事:【専門家に聞く】日本型IRの現状と課題 中編-アメリカにおけるIR-|リクルート進学総研

(参考)【専門家に聞く】日本型IRの現状と課題 前編-日本におけるIRの現状-|リクルート進学総研