2023年12月16日土曜日

記事紹介|競うこと・比べること・争うことを前提としない生き方

こんな寓話がある。

ある旅人が、町の入り口に座っているおじいさんに話しかけた。

「この町はどんな町ですか?」

おじいさんは

「あなたが今までいた町はどういう町でしたか?」

旅人は

「とっても嫌な人が多く、ぞっとするような町でした」

おじいさんは

「ああ、この町も同じで、ぞっとするような町でしょう。」

するとほどなくして、別の旅人が来てまた、おじいさんに同じことを尋ねた。

おじいさんは

「あなたが今までいた町はどういう町でしたか?」と尋ねた。

すると、別の旅人は

「すごくいい人ばかりで、毎日がとても楽しかったです」

おじいさんはニコニコしながら

「この町も同じで、とってもいい人ばかりでしょう。」

と答えたという。

どんな町にも、いいところと悪いところはある。

いいところばかり見て暮らしている人は、どこへ行ってもいいところを探し出す。

ダメなところばかり見て暮らしている人は、どこへ行ってもダメなところばかり探してしまう。

仕事も同じだ。

「仕事」の中に「楽しい仕事」や「つまらない仕事」があるのではない。

その「仕事」を楽しいと感じる(楽しくしている)のか、つまらないと感じる(つまらなくしている)のかの違いがあるだけだ。

面白くしようとしている人には、面白いことが起こる。

「競うクセのある人」 「比べるクセのある人」 「争うクセのある人」は、いいところを見つけ出したり、探すことができない。

「競わない人」 「比べない人」 「争わない人」は、いいところを見つけたり、探すことができる。

すべては、見方次第、感じ方次第なのだ。

これは、「幸せ」の構造と同じ。

「幸せは感じるもの」という言葉を胸に刻みたい。

記事:幸せは感じるもの|人の心に灯をともす