こんな寓話がある。
ある旅人が、町の入り口に座っているおじいさんに話しかけた。
「この町はどんな町ですか?」
おじいさんは
「あなたが今までいた町はどういう町でしたか?」
旅人は
「とっても嫌な人が多く、ぞっとするような町でした」
おじいさんは
「ああ、この町も同じで、ぞっとするような町でしょう。」
するとほどなくして、別の旅人が来てまた、おじいさんに同じことを尋ねた。
おじいさんは
「あなたが今までいた町はどういう町でしたか?」と尋ねた。
すると、別の旅人は
「すごくいい人ばかりで、毎日がとても楽しかったです」
おじいさんはニコニコしながら
「この町も同じで、とってもいい人ばかりでしょう。」
と答えたという。
どんな町にも、いいところと悪いところはある。
いいところばかり見て暮らしている人は、どこへ行ってもいいところを探し出す。
ダメなところばかり見て暮らしている人は、どこへ行ってもダメなところばかり探してしまう。
仕事も同じだ。
「仕事」の中に「楽しい仕事」や「つまらない仕事」があるのではない。
その「仕事」を楽しいと感じる(楽しくしている)のか、つまらないと感じる(つまらなくしている)のかの違いがあるだけだ。
面白くしようとしている人には、面白いことが起こる。
「競うクセのある人」 「比べるクセのある人」 「争うクセのある人」は、いいところを見つけ出したり、探すことができない。
「競わない人」 「比べない人」 「争わない人」は、いいところを見つけたり、探すことができる。
すべては、見方次第、感じ方次第なのだ。
これは、「幸せ」の構造と同じ。
「幸せは感じるもの」という言葉を胸に刻みたい。