今、目の前に与えられた仕事を、完全にやり遂げる。
その仕事が自分にとって、小さいとか、 不釣合いだとかは一切言わない。
しかし、往々(おうおう)にして、ある地位まで上り詰めた人は、 その切り換えができない。
まわりからチヤホヤされたり、 立てられることに慣れてしまったからだ。
坂本龍馬は西郷隆盛と初めて会ったときの印象を、 勝海舟に次のように語ったという。
「西郷というやつは、わからぬやつでした。
釣り鐘に例えると、小さく叩けば小さく響き、 大きく叩けば大きく響く。
もし、バカなら大きなバカで、 利口なら大きな利口だろうと思います」
今、目の前に与えられた仕事を、完全にやり遂げる人でありたい。