尊いのは足の裏である
一生 人に知られず
一生 汚いところと接し
黙々とその努めを果たしてゆく
足の裏的な仕事をし
足の裏的な人間になれ
足の裏から光がでる
そのような方こそ偉い人である
坂村 真民(仏教詩人)
一日が終わり、お風呂に入った時に足を洗いながら、足の裏に感謝している人はどれだけいるでしょうか。
踏まれ続けて、それでも体を支えて、一歩前に踏み進む役目を果たしてくれているのが足です。
同じように、一日を終え、外出から帰ってきた時に、履いていた靴に感謝をし、その場で簡単にでもサッと埃を落として軽く磨いている人はどれだけおられるでしょうか。
靴にも、足にも、「今日も一日ありがとね」と声をかけてあげるだけでも良いかもしれません。
それができない場合には、せめて履物を脱いで家に上がるだけでも違うでしょう。
履物に関しては、道元がこのように言っています。
『履物を揃えると心も揃う
心が揃うと 履物も揃う
脱ぐときに 揃えておくと
履くときに 心が乱れない
誰かが 乱しておいたら
だまって 揃えておいてあげよう
そうすればきっと 世界中の人の心も
揃うでしょう』
と語っています。
尊さ|今日の言葉 から