2019年3月19日火曜日

記事紹介|自分が正しいと信じる未来を果敢に切り拓く

AI時代を生き抜く3原則

このように期待と不安が交錯するスリリングな時代を生き抜く上で、君たちの心に留めておいて欲しいことが3つあります。

まず何より重要なことは、自分にとって本当に幸せなこと、何にも代え難く大切なものとは何なのか、それがしっかりとわかっている自分でいることだと思います。

そのためには、常に自分の頭で物事を考え自分の心で感じ、自分なりの「価値観」を確立して行かなければなりません。

君自身の価値観、それこそが人生という大海原を進んで行く上での"羅針盤"となります。

正しい羅針盤さえ持っていれば、どんな荒波や強風が来ても、君たちは流されることなく自身の思い描く幸福という目的地に向かって力強く航海を続けることができるでしょう。

その次に大切なことは、過去を見据えながら未来を見晴るかす「イマジネーション」だと思います。

前にも述べた通り、ある問題を解決して便利になるということは、新たな問題が生まれることでもあるのです。

新しいアイディアや技術によってどのような未来がやって来るかを予見し、プラスの効果を最大に、マイナスの効果を最小にするよう考え行動することなしに、人が幸せにたどり着くことはできません。

そしてそうした予見できる力を培う上でも忘れてならない3点目が、自然や歴史へのリスペクト、「畏敬の念」です。

イノベーションを起こすような新たな技術やアイディアは、ともするとこれまで築いてきた人の営みを破壊し、自然の摂理まで侵してしまいます。

真の幸福とは何なのかという本質的な疑問を持つこともなく、イノベーション競争の勝利だけに血道をあげる人間の驕りは、必ずや大きなしっぺ返しを受け、人類の破滅を引き起こしかねません。

君たちが生きるこれからの時代をデザインし、思い通りの世の中へと作り上げて行くのは、誰でもない君たち自身です。

どうか天から与えられたその頭脳と心と身体を存分に使って、ワクワク、ドキドキを忘れずに、自分が正しいと信じる未来を果敢に切り拓いて行ってください。

AI時代を生きる君たちへ〜平成最後の卒業式を前に|ハフポスト から