ブログ「今日の言葉」から「持ち帰る」(2014-08-08)をご紹介します。
家に何かを持ち帰りたいなら、
大きなかごを持ち歩きなさい。
ローズ・ホーキンス
ピーター・ドラッカーをして「米国最高のマネージャー」と言わしめた、フランシス・ヘッセルバインの著書「あなたらしく導きなさい」からのご紹介です。
彼女がガールスカウトのとある支部のリーダーをしていたときに参加した研修会で、「何も得るものがない」と他の支部のリーダーが言うのを聞いて、知り合いのローズに相談したところ、「昔から伝わる古い格言だけど」と紹介されたのがこの言葉だったそうです。
自分のかごが小さくて入りきらないから、「得るものがない」と感じるだけで、大きなかごには大きな志や大きなビジョン、大きな期待、大きな影響力を入れられる。
だから大きなかごを持つ人は、何を見ても学び取ることが出来るのです。すなわち自分自身の度量を大きくしておくことの大切さを説いたものですね。
「無駄だった」と思ってしまうのは、無駄なことだとしか感じられない自分自身の能力の言い換えなのです。
良いものを見たら吸収すれば良いし、期待外れだったら自分の反面教師にすれば良い。
論語にも、『子曰く、三人行(あゆ)めば、必ず我が師有り。その善き者を択(えら)びて而(すなわ)ちこれに従い、その善からざる者は而ちこれを改む。』とあります。
意味は、『三人で連れ立って歩けば、必ず自分の師を見つけることができる。善い仲間を選んで、その善い行動を見習い、悪しき仲間を見れば、その悪い行動を改めるからである。』ということ。
自分以外はみんな師匠、という気持ちで、道端の石ころからも哲学的なひらめきを得るように、人のみならず、自然からも学べることもあるでしょう。