古宇利(こうり)島は半径約1Km、周囲が約8kmあり、漁業と農業が盛んな島です。古宇利大橋を渡り始めるときれいな海が広がり思わず声が出てしまうほどきれいです。
島内はのどかでサトウキビ畑が広がり、昔ながらの沖縄の家が建ち並んでいます。映画やCMのロケ地としても有名です。
古宇利大橋が開通して島外の人もアクセスしやすくなり、週末にもなると島内はにぎやかになります。また、食堂もありますので食事をすることもできます。
橋の近くにきれいなビーチがあり、パラソルなどのレンタルも行っていますので海水浴を楽しむこともできます。また、シュノーケルツアーなども体験できるショップもあります。(沖縄観光チャンネルから)
古宇利島・古宇利大橋・屋我地島周辺マップ
http://www.ritou.com/ritou/kouriyagaji.shtml
古宇利大橋(古宇利島から屋我地島を望む)
平成17年2月8日に古宇利大橋が開通しました。この橋は、今帰仁村の古宇利島と名護市の屋我地(やがじ)島を結ぶ長さが1960m。無料で通行できる橋の中で長さ日本一の橋です。橋が結ばれるまで島の人は船で行き来していました。橋はほぼ直線で、橋の入り口から見る古宇利大橋はエメラルドグリーンの海の真ん中に堂々としています。橋の上からの風景もとてもきれいです。きれいな海を見たいときは、風のない晴れた日が良いです。。(沖縄観光チャンネルから)
古宇利ビーチ
古宇利島の入口にあるビーチです。レンタルショップやシャワーやトイレ、お店などもあって充実しています。
基本的に遠浅の海なので、シュノーケリングは期待できませんが、ビーチでまったりしたり、海でプカプカ浮かんだりするにはいい感じの海かもしれません。まさに「のんびり」するためのビーチって感じがします。
海水浴にオススメのビーチですね。(沖縄離島ドットコム(古宇利ビーチの情報)から)
沖縄の人達は、これまで常に、「沖縄の自然環境保護と島民の安全や利便性の追求」という相反する課題を突きつけられてきました。古宇利大橋の建設もその一つではないかと思います。
私が心を打たれた本の一つに 森口 豁さんの「誰も沖縄を知らない」という本があります。古宇利大橋の建設と島民の気持ちについて触れています。
それでも人は架橋を願う
ふいぬ前ぬ くるす
渡ららん くるす
七ち橋かきてぃ
渡ち給り
=古宇利島の前に広がる海は、渡ることのできない深い海 どうか大きな橋を架けてわたしを渡してください。
その昔、古宇利島の先人は渡海の苦労とその思いをこのような琉歌に託した。島で生活することの不自由さと、対岸と橋で結ばれることへの期待のこもった歌である。
もし、あの島とのあいだに橋がかかるなら・・・。
その思いが現実のものとなったとき、古宇利島の老人たちが思い起こしたのは、自分たちのすぐ目の前の海で溺れ死んでいった幾人もの若者たちの痛ましい姿であった。
島が橋でつながることのメリットとデメリット・・・。
島に生きる人々は、<橋>によって「便利さ」や「快適な暮らし」を手に入れるが、失うものも決して少なくはない。
「橋ができると、カギをかけなければ暮らせなくなるさ。いやだね、そういう生活は・・・」
これは、“陸つづき“を前にした古宇利島の人々の共通認識でもある。現に、すでに橋のかかった島の人々の暮らしはそうなった。瀬底島で”スイカ泥棒“をはたらくのは島外の人だけではないというのである。
「犯人がだれだかわかっているけど口にしない。島の人同士だと言いにくいわけさ。いやなことだけどね。哀しい島になってしまったさ」
ある老人の話である。
<窓を開ければきれいな空気も入ってくるが、蚊やハエも入ってくる。しかしそれでも窓は開けなければならない>と語ったのは、中国の最高指導者・故勝g小平であった。改革開放の必要性を説いた言葉である。
今帰仁村では、橋の完成後古宇利小中学校を本島の学校に統合する計画だ。「経費の削減」と「教育効果の向上」のための統廃合だという。この事実は島が橋でつながることが決して「便利一辺倒」ではないことを示している。
古宇利大橋の総工費200億円を島の住民の頭数に換算すると、一人当たり5500万円に相当するが、これを高い買いものとみるか安い買いものとみるか。その答えを出すのは古宇利の人たちだ。