また、その前提として、私達大学は、教職員の意識改革(又は意識のない者への動機付け)、事務組織の硬直性や非効率性の解消、OJTにおいて指導者となるべき幹部事務職員の能力開発、そして、大学の特殊性と言われる部局自治主導の運営方式からの早急な脱却に向けた組織的、責任のある行動に努めなければなりません。
教職員の職能開発については、先に中央教育審議会がとりまとめた「学士課程教育の構築に向けて(審議のまとめ)」の中でもその重要性が指摘されているところですが、最近では多くの大学でSD(スタッフ・ディベロップメント)の取り組みが積極的に進められています。
中でも、既にこの日記でもご紹介しましたが、昨年度、山形大学が本邦初の取組として実施した「大学職員サミットやまがたカレッジ2007」は、注目すべきものがあると思います。
大学職員の世界が閉ざされている限り、この国の高等教育に将来はないと言っても過言ではなく、そのために大学職員は、このようなSD活動に積極的に参画し、個別大学だけに通用する能力ではなく、普遍的な能力を身につけなければならないのではないでしょうか。
今日は、昨年度の山形大学に続き、来る11月8日(土曜日)~11月9日(日曜日)に山口大学で開催される「第2回大学職員サミットやまぐちカレッジ2008」の概要をご紹介します。
サミットの詳細は以下のURLをご参照ください。
http://ds22.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~www-yu/cgi-bin/topics_event/2008/event081006/
【関連ブログ】(10/16追加掲載しました)
「大学職員サミット やまぐちカレッジ2008」 開催(10月15日 大学プロデューサーズ・ノート)
「第2回大学職員サミットやまぐちカレッジ2008」
-未完(蜜柑)の大器にメッセージ-
- 「未完の大器」とは学生を指し、大学職員から彼らに向けてメッセージを発信します。
- 「大学職員サミット」は、大学職員がプロデュースする参加型シンポジウムであり、大学職員がプロデュースする参加型「SD&FD」です。
1 背景
激動の時代、競争に勝ち、個性輝く大学を創るために、大学職員は何をしなければならないのでしょうか。
変化に対応する事務処理能力は細分化・先鋭化に向かうものと思われますが、大学を取り巻く環境は変化に加えて拡散し始めています。
事務処理能力が第一義的に求められてきた時代は終わり、新しい時代を担う大学職員は、大学の資産であり資源である教員及び学生と共創し、個性輝く元気な大学を創る役割を担わなければなりません。
そして教育・研究を支援し学生を支援することにあっては、教員とは異なる視座、大局的視野に立ってプロデュースする力量が求められることになります。
2 開催趣旨
「大学職員サミットやまぐちカレッジ2008-未完(蜜柑)の大器にメッセージ-」は、国公私立大学の枠を超えた、参加型のシンポジウムです。
個性輝く元気な大学を創るために、大学職員は何をしなければならないのでしょうか。
学生の学びを支えその力を引き出すために、大学職員はいかに使命感を持ち、各々が持つ力を存分に発揮してその役割を担っていけばよいのでしょうか。大学にとって職員の役割が重要とされる中、それを担う大学職員の可能性とはどのようなものだと思われますか。
これからの大学は、「学生・教員・職員の三者が一体となって、共に力を合わせ、共に育み合い、共に喜びを分かち合う」ことが重要であり、大学職員の可能性について語り合うとき、大学職員だけでなく、教員・学生と共に語り合うことがとても大切なことです。
国公私立大学の枠を超えて、それぞれの立場からそれぞれの視点で語り合い、大学職員の可能性を見いだすことで、大学職員はより輝き、教育・研究を支え、学生の元気を引き出す原動力になると思われます。
このサミットが、参加者にとって大きなネットワークの場となり、これからの個性ある大学創り、大学職員の可能性を探求する意識啓発の発露の場になればと思います。
そして、「大学職員サミット」終了時には、未完(蜜柑)の大器の学生に向けて、メッセージを発信できればと思っています。
3 開催日程 平成20年11月8日(土)~11月9日(日)
4 開催場所 山口大学経済学部第2大講義室、第1学生食堂「ボーノ」及び熊野荘
5 プログラム、申し込み方法など
http://ds22.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~www-yu/cgi-bin/topics_event/2008/event081006/
ポスター
http://ds22.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~www-yu/cgi-bin/topics_event/2008/event081006/img-X06140104.pdf
- 主催:大学職員サミット実行委員会
- 共催:社団法人国立大学協会中国・四国地区支部
- 後援:読売新聞東京本社
- 企画・協力:山口大学、大学コンソーシアムやまぐち、桜美林大学大学院大学アドミニストレーション研究科高橋真義ゼミ、高等教育問題研究会・FMICS、大学新聞社