大学入試センター試験が、今日から全国725の会場で始まりました。志願者数は、前年より387人多い55万3368人だそうです。
今日は、公民、地理歴史、国語、外国語(筆記・リスニング)、明日は、理科1、数学1、数学2、理科2、理科3の合計6教科28科目の試験が行われます。
一部の地域を除き、天候は概ね良いようで、受験生も、受験生を受け入れる試験会場の大学もほっとされたのではないでしょうか。
このセンター試験、少し乱暴な言い方をすれば、”進学の分岐点”のようなところがあるような気がします。受験生が、自分の希望する進路と実現する可能性とのギャップを認識しなければならない最初のハードルみたいなもの。したがって受験生にとってはとても大事な二日間になるわけです。
一方、試験会場である大学では、大学ごとの個別試験と違って、全国統一の運用を行う必要から、失敗は許されないという緊張感が漂っており、何事もなく一日が終わることを願いつつ試験終了の時間を待つことになります。
センター試験に携わる大学の教職員は、全国では膨大な数になります。教職員は、受験生の一生を左右すると言っても過言ではないこの試験において、彼らが全力を尽くすことができるよう、事前の準備から本番が終わるまで様々な業務を担います。どのような業務があるのかについては、入試という性格上ご紹介することはできませんが、入試センターが作成したマニュアルに従い、正確かつ迅速に対応することが求められています。
また、今回は、新型インフルエンザへの対応という大きな課題がありますので、従来以上の苦労があります。今年は、志願者の受験機会の確保の観点から二週間後に追試験を行わなければなりません。国立大学の場合、個別試験においても同様とされておりますので、二年分の試験を一度に行うことになり、推薦入試などを含めると、この時期は毎週のようにどこかで入試をやっているといっても大げさではありません。
このようなことは、ニュースソースにはなりませんので、報道されることはありませんが、多くの人々が受験生の皆さんを支え応援しているということも忘れてはならないことだろうと思います。
それと余計なことですが、試験場入口に列を成してビラを配っている予備校の諸君は個人的には感心できませんね。「受験生、がんばれ!」ののぼり旗は結構なのですが、これから試験を受けようとしている高校生達に、予備校の入学パンフを配るのはいかがなものかと思うのですが・・・。