2010年6月9日水曜日

リスクを自分からとる

大成功をおさめている人たちは、たいていリスクを自分からとる。彼らはプロジェクトに取り組む前にリスクを計算し、十分に準備をするのである。もちろん最初からうまくいくとはかぎらない。たとえばウオルト・ディズニーは夢を追い求めてリスクをとった。失敗を繰り返して何度も倒産を経験しているが、それでもリスクをとることをやめなかった。

成功しようとするなら、絶えずリスクをとる必要がある。新しい仕事を始める、新しい会社を興す、新しい地域に引っ越す。これらのことは、大なり小なり、すべてリスクを伴う。未知の領域に挑めばリスクをとることになるが、多くの場合、そうすることによって人生は向上する。

リスクをとることを拒んでいるかぎり、現状を維持するのが関の山だ。それはエキサイティングではない。人間は学習し成長していくのが本来の姿である。伝統を守ることは大切だが、リスクをとって新しいことに挑戦すれば、その恩恵は必ず得られる。恩恵とは、自分に何ができるかがわかることだ。リスクをとることへの許容度は人によって異なる。リスクをとることに不安を感じるなら、あまり大きなリスクはとらないほうがいい。しかし、まったくリスクをとらないというのは、じつは最も大きなリスクだということは覚えておいたほうがいい

科学技術は日進月歩の勢いで進歩し、ビジネスの世界は急激に変化している。学習し成長することを拒むなら、あなたのスキルは時代遅れになりかねない。自分ではリスクを避けているつもりでも、市場価値のあるスキルを持っていないという点でたいへん大きなリスクを背負っていることになる。柔軟性を持ち、新しいことに心を開くことが、現代社会では価値のある資質だ。


ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2006-06-15